2018.12.17
肌のシミ、たるみで老け見え 原因は「糖化」かも ②
脳科学的栄養学 No.19
肌のシミ、たるみで老け見え 原因は「糖化」かも ②
さて、糖化の予防にはなんといっても食後血糖値の上昇をゆるやかにすることが大切です。
糖化は食後に高血糖状態が続くと起きるからです。
炭水化物や菓子類、甘い清涼飲料水など糖質の取り過ぎは血糖値の急上昇を招きます。
広く知られるようになった食べる順番に気を配るのも有効です。
サラダや野菜料理を食事の最初に取るのを習慣にするということです。
野菜や海藻、キノコなどに含まれる食物繊維は、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあることが知られています。
そしてよくかんで食べることを心がけてみましょう。
AGE(エージーイー、終末糖化産物)は生野菜や刺し身など生ものに少なく、とんかつや唐揚げなど油で高温調理した動物性脂肪食品に特に多く含まれます。
加熱温度が高いほど多く発生するので、調理法は、生、蒸す・ゆでる、煮る、いためる、焼く、揚げるの順でおすすめです。
鶏の水炊きのAGE量を1とすると、焼き鳥は6倍、唐揚げは10倍になるという。
油を使った調理には裏技があります。
焼いたり揚げたりする前に、レモン汁やワインビネガーで肉を1時間ほどマリネするのがいい。
酸味の強い液体に浸すと糖化が抑えられ、AGEが6割ほど減るという研究報告もあるようです。
そこで積極的に取りたいのが抗糖化食材です。
注目されるのはブロッコリーの新芽、ブロッコリースプラウト。
AGEの生成を抑える成分、スルフォラファンが豊富なのです。
カモミールティーに含まれるカマメロサイドというポリフェノールも抗糖化に有用。
若々しさと健康を保つために、糖化を防ぐ賢い調理法、食生活の工夫から始めてみましょう。
5年10年先のあなたの見た目の若さがきっと大きく違ってくるはずです。
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