2019.01.06
「カロリーゼロはからだにいい」は思い込み
脳科学的栄養学 No.23
「カロリーゼロはからだにいい」は思い込み
「ドリンクはカロリーゼロを選ぶようにしています」
「カロリーゼロはからだにいいですから」・・
かなり健康意識が高く、仕事もバリバリなりこなす人でも、このような話を私にしてきます。
脳科学的栄養学の提唱者とし、ひとこと言わせていただくとするなら、「カロリーゼロはからだにいい」は明らかに思い込みです。
カロリーゼロをうたう清涼飲料水の多くには、ラベルを見ると砂糖の代わりにアスパラテーム、スクラロース、アセスルファームカリウムといった人工甘味料が使われています。
アスパラテームの甘さは砂糖の200倍、ごく少量で甘みをつけられるので、カロリーを抑えることはできます。
しかし問題があります。
膵臓から分泌されるインスリンです。
実は最近になって、甘みを感じるとインスリンが分泌されると言われるようになってきました。
真意のほどはまだ判明しませんが、もし事実とするなら、人工甘味料だと肝心の糖分がありません。
これは正常な状態ではないので、からだにとっては相当のストレスになって、徐々にインスリンの働きも悪くなってきます。
問題は人工甘味料は、利用するようになって歴史は極めて浅く、100%安全性は確認されていません。
何年かしたら、実は危険性が見つかって使用禁止になるかもしれません。
科学的証明はいつも後回しになる傾向があります。
そうしたことから私は、正直お勧めしたくありません。
人工甘味料を使っていないスポーツドリンクはどうでしょうか。
これらは、砂糖や果糖ブドウ糖液糖の甘みなので、アスリートも練習中や練習後に安心して飲めます。
ただし、スポーツドリンクはエルゴジェニックエイドといって、運動機能を高めるための飲み物であることをわすれてはいけません。
つまり、運動中に失われた水分と枯渇したエネルギーを補給するという目的でつくられたドリンクですので、当然、エネルギー源となる糖分が結構入っています。
ですから、スポーツの関係ない時に頻繁に飲んでいると、当然肥満につながりかねません。
ちなみにポカリスエット500mlペットボトルのカロリーは125Kcal,糖分は31g含まれています。
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