2019.02.17
私たちは脳の中に棲んでいるのか?
脳科学的栄養学No.35
私たちは脳の中に棲んでいるのか?
人は何を目的にして生きるのか。
それぞれ感じ方はあるが、一つだけ共通するのは、
人は幸せを求めて生きているということ。
不幸を求めて生きる人はいない。
誰も自分のイメージする幸せを形にしようと一生懸命に生きている。
それを追求するのも脳の役割。
脳が幸せを追求するとき、私たちの人生は喜びに満ちる。
考えてみると脳は実に不思議だ。
喜怒哀楽の心の揺れを激しくくり返しながら、全体としてはバランスを失うことはない。
では、脳は私たちを支配しているのか、
私たちが脳を支配しているのか。
かたちだけをみれば、脳は堅い頭蓋骨に守られた私たちの
肉体の一部に過ぎない。
だから、私たちが支配しているようだが、しかし、その一部が、
私たちの心を生み出している。
こころが脳から生み出されているとしたら、私たちの記憶や知識や、思考や感情や、あるいは意欲、意思、あるいは幸福感まですべてが脳から生まれていることになる。
そして、私たちの存在そのものが脳によって支えられていることになる。
嬉しいときは脳が喜んでいるとき、
脳が怒っているときはあなたも怒っているとき。
あなたが幸せを感じているときは脳も幸せを感じているときだ。
ということは、あなたの存在は、あなたの脳そのものだということ。
しかし実感としてはなかなか分かりにくい。
感覚もふくめて心を生み出すのは脳。
美味しいものを食べたい おしゃれをしたい お酒を飲みたい
旅に出たいと思うのも脳。
満たされると喜ぶのも脳。
脳は頭蓋骨にとじ込まれたからだの一部分のようだが、
実は私たちのからだの一部分ではなく、私たち自身といえる。
つまり、私たちは脳の中に棲んでいる。
そして、その脳を操縦するのは私たち自身でもある。
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