2019.03.16
“噛んでふくめる”とは
脳科学的栄養学 No.42
“噛んでふくめる”とは
親が食べ物を噛んで柔らかくし、幼児の口に含ませるように、丁寧に言い聞かせるという意味。
家庭では親が子に、
学校で教師が児童に、
社会では先輩が後輩に、
会社では上司が部下に、
慈愛を笑顔でつつみ、
温かな言葉と励ましを絶やさない
そんな世界が連想されてくる。
掛け声や叱咤だけでは人はかえって心を硬くし重くするもの。
どこまでも温かく、丁寧に語れば心はのびやかになる。
人をコントロールしようと、強制したり命令したりしないで、あくまでも内実の関わりで、相手が自ら内発的に行動を選択していくように、承認と励ましを続けていく。
励まされる相手は勿論のこと、自身自身の脳も満たされていく。
それは行動と快感を結びつける働きを持つ大脳基底核の「線条体」にスイッチが入り、ドーパミンが放出されて快感に結びつくから。
そんな優しい関わり方が、まさに「噛んでふくめる」を連想させてくれる。
「噛んでふくめる」とは、何ともよい響きのある私の好きな言葉のひとつです。
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