2019.03.21
脳神経細胞は化学物質に弱い 子供たちの脳を化学物質からまもるために
脳科学的栄養学 No.43
脳神経細胞は化学物質に弱い
子供たちの脳を化学物質からまもるために
胎児は母体を介して環境化学物質の曝露を受けてます。
急増する子供たちの異常行動、学習障害、注意欠陥多動障害、キレやすいなど、こうした行動は胎児期の遺伝子発現、神経回路形成時におけるわずかな障害(微少欠陥)が原因ではと指摘されているのです。
さらに、いじめや差別、頻発する幼児虐待の悲惨な事件など、これらも脳科学的には原因を同じくする連続性の中にあると私は考えています。
身近にあふれる日用品含まれる化学物質はつねに恩恵とリスクの諸刃の剣。
私がこうした考えに至った原体験があります。
30代のころ、研究で脳神経細胞の培養実験を続けていましたが、ある時シャーレの中の神経細胞が次々と死んでいきました。
原因の検証に時間を費やしましたが、最終的に実験室内の換気に問題があるのではと気づき、階下にあった喫煙場所を撤去、また化学合成実験で使用している化学物質の気流が流れ込まないよう培養実験の装置内を陽圧にしたところ問題が解決したという体験です。
「無防備の神経細胞は化学物質に弱い!」、
そのとき受けた強い印象が今の私のメッセージの原点になっています。
脳神経細胞は通常は「血液脳関門」という血管構造で栄養源のブドウ糖など必要な物質以外は脳へ流入しないよう厳重に守られています。
しかし、胎児期や幼児期初期にはこの血液脳関門は未発達。
いわゆる培養実験のシャーレの中の神経細胞とおなじで無防備な状態にあります。
胎児期は胎盤を通して母体から栄養補給を受けますが、この時、母体の脂肪(皮下脂肪)を分解して栄養として胎児に与えています。
清潔・便利・快適な生活をするために毎日使用される多種多用な日用品。
その中に含まれている、多くの脂溶性(脂になじみやすい性質)の化学物質が経皮吸収されると皮下の脂肪組織に蓄積されていきます。
妊娠すると、この脂肪を分解して栄養として胎児に与えていきますので、当然、胎盤を通して胎児の体内に入ってくことは容易に考えられるところです。
胎児ではまだ脂肪組織は発達していないので、一番脂っぽい臓器に集まることになります。
それは脳にほかなりません。
また、脳に限らず、免疫系や内分泌系、生殖系など様々な遺伝子発現の初期に化学物質に曝露し微小な欠陥を受けるとなれば、胎児のその後の人生に大きな影響を与えることになります。
アトピーに苦しむ赤ちゃんの増加、免疫過敏症などの免疫系や、少子化につながる内分泌・生殖系障害などなど・・・。
実は、脳には1千兆個を超すシナプス(神経と他の神経の接合部)がありますが、そのつながりかたを一言で表現するなら“違いを認めてともに生きる”すなわち「寛容」の世界を形成しています。
人類は原始の時代から集団をつくりたがいに守りあって生き抜いてきたことは脳の世界の表れといってもよいでしょう。
すべての哺乳動物は赤ちゃんや子供をかわいがります。
これは本能として遺伝子に組み込まれているからです。
もし、この遺伝子が傷ついていたら、子供をかわいいと思う遺伝子にスイッチが入らないで生まれてきたら・・・いじめや差別、育児障害、幼児虐待などの問題行動につながるのでは・・・。
これらの問題の根本の原因は同じ延長線上にあると考えざるを得ないのです。
子供たちの脳を化学物質から守り、健やかな脳の成長を育てていくに今問われているのは、あくまでも「予防原則」にもとづき、私たちの身近な日用品に含まれる化学物質との付き合い方、ライフスタイルの見直し、賢い行動の選択ではないでしょうか。
予防原則の考えかたや判断は、ご自身の健康観・価値観にもとづきます。
恩恵とリスクの境の線引きをどこにするかは、まずは知識として情報を得ること、そのうえで一人一人の健康観、価値観によって選択は違ってきます。
そうした意味から、私の提唱する「脳科学的栄養学」は、「脳環境化学経皮毒」の視点から、日用品の選び方、使い方を、そして「脳の欲する栄養の摂り方と食」、「脳の本能を満たす考え方と行動」(脳は都合よく使えばいい)の三つの構成からなり、豊かで幸せな人生をおくるための幸せ脳“成幸脳”つくりに貢献することを目的に必要な情報をお伝えしています。
脳科学的栄養学
◇脳環境科学 経皮毒
「ごみ問題から化学物質の問題へ①」(動画)☟
https://tkumeji3.wixsite.com/growth/blank-2
脳神経細胞は化学物質に弱い
子供たちの脳を化学物質からまもるために
胎児は母体を介して環境化学物質の曝露を受けてます。
急増する子供たちの異常行動、学習障害、注意欠陥多動障害、キレやすいなど、こうした行動は胎児期の遺伝子発現、神経回路形成時におけるわずかな障害(微少欠陥)が原因ではと指摘されているのです。
さらに、いじめや差別、頻発する幼児虐待の悲惨な事件など、これらも脳科学的には原因を同じくする連続性の中にあると私は考えています。
身近にあふれる日用品含まれる化学物質はつねに恩恵とリスクの諸刃の剣。
私がこうした考えに至った原体験があります。
30代のころ、研究で脳神経細胞の培養実験を続けていましたが、ある時シャーレの中の神経細胞が次々と死んでいきました。
原因の検証に時間を費やしましたが、最終的に実験室内の換気に問題があるのではと気づき、階下にあった喫煙場所を撤去、また化学合成実験で使用している化学物質の気流が流れ込まないよう培養実験の装置内を陽圧にしたところ問題が解決したという体験です。
「無防備の神経細胞は化学物質に弱い!」、
そのとき受けた強い印象が今の私のメッセージの原点になっています。
脳神経細胞は通常は「血液脳関門」という血管構造で栄養源のブドウ糖など必要な物質以外は脳へ流入しないよう厳重に守られています。
しかし、胎児期や幼児期初期にはこの血液脳関門は未発達。
いわゆる培養実験のシャーレの中の神経細胞とおなじで無防備な状態にあります。
胎児期は胎盤を通して母体から栄養補給を受けますが、この時、母体の脂肪(皮下脂肪)を分解して栄養として胎児に与えています。
清潔・便利・快適な生活をするために毎日使用される多種多用な日用品。
その中に含まれている、多くの脂溶性(脂になじみやすい性質)の化学物質が経皮吸収されると皮下の脂肪組織に蓄積されていきます。
妊娠すると、この脂肪を分解して栄養として胎児に与えていきますので、当然、胎盤を通して胎児の体内に入ってくことは容易に考えられるところです。
胎児ではまだ脂肪組織は発達していないので、一番脂っぽい臓器に集まることになります。
それは脳にほかなりません。
また、脳に限らず、免疫系や内分泌系、生殖系など様々な遺伝子発現の初期に化学物質に曝露し微小な欠陥を受けるとなれば、胎児のその後の人生に大きな影響を与えることになります。
アトピーに苦しむ赤ちゃんの増加、免疫過敏症などの免疫系や、少子化につながる内分泌・生殖系障害などなど・・・。
実は、脳には1千兆個を超すシナプス(神経と他の神経の接合部)がありますが、そのつながりかたを一言で表現するなら“違いを認めてともに生きる”すなわち「寛容」の世界を形成しています。
人類は原始の時代から集団をつくりたがいに守りあって生き抜いてきたことは脳の世界の表れといってもよいでしょう。
すべての哺乳動物は赤ちゃんや子供をかわいがります。
これは本能として遺伝子に組み込まれているからです。
もし、この遺伝子が傷ついていたら、子供をかわいいと思う遺伝子にスイッチが入らないで生まれてきたら・・・いじめや差別、育児障害、幼児虐待などの問題行動につながるのでは・・・。
これらの問題の根本の原因は同じ延長線上にあると考えざるを得ないのです。
子供たちの脳を化学物質から守り、健やかな脳の成長を育てていくに今問われているのは、あくまでも「予防原則」にもとづき、私たちの身近な日用品に含まれる化学物質との付き合い方、ライフスタイルの見直し、賢い行動の選択ではないでしょうか。
予防原則の考えかたや判断は、ご自身の健康観・価値観にもとづきます。
恩恵とリスクの境の線引きをどこにするかは、まずは知識として情報を得ること、そのうえで一人一人の健康観、価値観によって選択は違ってきます。
そうした意味から、私の提唱する「脳科学的栄養学」は、「脳環境化学経皮毒」の視点から、日用品の選び方、使い方を、そして「脳の欲する栄養の摂り方と食」、「脳の本能を満たす考え方と行動」(脳は都合よく使えばいい)の三つの構成からなり、豊かで幸せな人生をおくるための幸せ脳“成幸脳”つくりに貢献することを目的に必要な情報をお伝えしています。
脳科学的栄養学
◇脳環境科学 経皮毒
「ごみ問題から化学物質の問題へ①」(動画)☟
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