ママも子どもも嬉しい結露の無い快適な住まいのご提案!横浜市のリノベやリフォームの相談なら住まいるサポートへ

結露の無い高気密・高断熱の快適な住まいでお子さんが健康に育つ住まいを実現しませんか

住まいるサポート株式会社


弊社は、満足いく住まいづくりのお手伝いをさせていただきます。
信頼できる工務店・ハウスメーカー・リフォーム会社を
無料でご紹介するマッチングサービスを行っています。



 
 
高気密・高断熱の住まいはQOL(Quality of Life)を
大きく向上させることをご存知ですか?

家を建てるのは、多くの方々にとって一生に一回のことだと思います。
後悔のない、一生満足して住み続けられるすまいづくりを少しでも多くの方々に実現していただきたいと思っています。
後悔のないすまいづくりには、基本性能として次の3点が重要です。

① 震度6強~7の地震でも損傷を受けない十分な耐震性
② 長い間安心して住まい続けられる耐久性
③ 冬は暖かく、夏は涼しい高い気密・断熱性能

残念ながら、現在新築されている住宅の多くは、実はこの3つの基本性能を満たしていないのが実態です。
特に、気密・断熱性能については、すでに家を建てた方々へのアンケートにおいて、その性能不足が建てた後に後悔する点の上位に挙がっています。
気密・断熱性能は、建てた後のランニングコストにも大きな違いが出るだけでなく、ヒートショックリスクやアレルギーや喘息等のリスクも緩和されるなど、健康面への影響も大きいのです。そして、住まいの気密・断熱性能の向上は、住まいの快適性や睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。つまり高気密・高断熱住宅に住まうことは、QOL(Quality of Life)を向上させることでもあるのです。


 
私どもは、必要な気密・断熱性能をわかりやすくアドバイスします。

気密・断熱性能は、ハウスメーカー・工務店によって大きく異なります。
そして、どのくらいの気密・断熱性能が必要なのか、どのハウスメーカー・工務店に依頼すれば満足いく性能の家が建てられるのかなどは、一般の方々にはとても分かりにくいのが実情です。

例えば、『次世代省エネ基準』(平成11年基準)という誤解を生みがちな決して高気密・高断熱とは言えない古い省エネ基準を満たしていることで、さも高気密・高断熱であるように謳っているような、専門家からすれば首をかしげたくなるような住宅事業者も数多く存在しています。
また、誰でも知っている大手ハウスメーカーの高級住宅だからと言って、気密・断熱性能が高いわけではないのがややこしいところです。
おそらく住宅展示場をまわって、各社の営業担当者の話を聞けば聞くほど、それぞれの異なる説明に頭が混乱し、わからなくなってしまう方も多いことでしょう。

私どもは、高気密・高断熱住宅を中心に、すまいづくりを進める上で、知っておくべき事柄や、ハウスメーカー・工務店選びをする際に重要なポイントについての情報をわかりやすくご提供しています。
その上で、本当の高気密・高断熱住宅を建てている信頼できるハウスメーカー・工務店を厳選し、お客様の要望に合った住宅会社をご紹介します。


 
私どもは、断熱フルリノベーションもサポートします。

高気密・高断熱の注文住宅を新築することが予算的に厳しい方には、今お住まいのご自宅の断熱リノベや、中古戸建住宅・マンション購入+断熱フルリノベをワンストップでサポートします。
断熱リノベの実績が豊富な信頼できるリフォーム会社は、まだかなり限られるのが現状です。
私どもは、信頼できる断熱リノベの実績が豊富なリフォーム会社と提携しており、無料でご紹介しています。

 
代表取締役 高橋 彰


 




 
お客様の声
 
 

Adviceアドバイス

絶対に止めちゃダメ!「24時間換気システム」

2023.08.29

絶対に止めちゃダメ!「24時間換気システム」

こんにちは。住まいるサポートの武藤です。 夏休み終了〜!の方も多いでしょうね。皆様大変お疲れ様でした! さて、本日のテーマは「24時間換気システム」です。 お風呂やトイレのスイッチあたりにさりげに「24時間換気システム」のボタンがあったりしますが、 24時間換気システムのこと、皆様どれくらい正しくご存知でしょうか。   ◆新築には「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。どうして? 建築基準法により、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられているのですが、 なぜそのように制定されたかご存知でしょうか。 24時間換気システムとは、窓を開けなくても外気の空気を室内に入れ、室内の空気を外に排出する仕組みのことです。 トイレやお風呂などの局所換気の換気扇とは異なり、 ゆっくりと家全体の空気を入れ替えて循環させていき、大体1時間で室内の半分の空気を希釈します。 空気が循環せず住宅の中に空気がこもってしまうと、家具などから出るホルムアルデヒドやダニやカビなど、 住宅が原因でさまざまな健康障害が出る「シックハウス症候群」の発症につながることもあります。 また、居住者の呼吸やガスコンロなどで酸素を消費するので、適切な換気が必要なのです。 そのため2003年から新築住宅への24時間換気システムの設置が義務づけられるようになりました。   ◆「24時間換気システム」にもいろんな種類があります。 換気システムには、図1のように第1種換気、第2種換気、第3換気の3種類があります。 一般的に住宅で用いられているのは、給気・排気共に機械換気で行う第1種換気、 もしくは排気は機械で行い給気は給気口からの自然給気による第3種換気です。 第1種、第3種共に、ダクト式とダクトレス式があります。 ダクト式とは配管で各居室をつなぎ、一つの機械で換気を管理する方式。 ダクトレス式とは、ダクトを用いない方法です。 第1種換気では、熱交換システムを備えて、冷暖房された空気をそのまま排気せずに、 その熱を給気する空気に移して室温と給気温度の差を少なくすることが一般的です。   ◆絶対に止めちゃダメ!「24時間換気システム」の使用上の注意 省エネと思って換気システムを止めてしまう方がよくいるのですが、絶対に止めてはいけません。 特に第1種ダクト式の場合は、ダクト内の汚れにカビが生じて、再びスイッチを入れた際に家中にカビを撒き散らすことになりかねません。 また、建物自体の気密性能も24時間換気システムを効率的に稼働させるのにはとても大切です。 24時間換気システムは、家の中に穏やかな空気の流れを計画的につくり出して換気を行うのですが、気密をとっていない隙間だらけの家では、 すき間から給気してしまい、換気システムが充分には機能しません。 そのため、必ず気密測定を行なって、少なくともC値1.0できれば0.5レベルは確保できるといいです。 また、どのシステムでもメンテナンスを定期的に行なっていただくことが必須です。 フィルターの定期的な清掃や交換だけでなく、換気ファンも定期的な清掃を行わないと、換気効率が落ちてしまいます。   ◆健康面からも大切な換気!「24時間換気システム」はどの方式を採用すればよいでしょうか。 これから家を建てる方など、どんなシステムを採用すればいいかと思われるかもしれません。 厳密な説明は省きますが、それぞれ一長一短です。 ざっくりの目安では、第1種の方が第3種より、またダクト式の方がダクトレス式より設置コストが高くなります。 とはいえ、第1種は熱交換システム(図2)を備えているので、冷暖房の光熱費を削減することができます。 ただ、換気システム自体のエネルギー消費量やメンテナンス、掃除、住宅の状況など、ここに違いがあるために一概になにがベストとは言えません。 設計者の話をじっくり聞いて、判断することが大切です。   ◆「24時間換気システム」の設備の寿命は何年ぐらいなのでしょうか。 24時間換気は長期使用製品安全表示制度の対象商品になっています。 主にモーターを使う製品には、標準使用期間が定められていて、この期間を超えて使用すると、経年劣化による発火などの可能性があります。 おおよそ10〜15年程度でモーターもしくは本体丸ごとに交換が必要になります。   間違った使い方をすれば健康面にも影響のある24時間換気システム。 ご自宅のシステムや使い方について、ぜひこの機会に今一度見直していただければと思います😄 ◆ 換気についてのもっと詳しい説明はこちらの動画からもご覧いただけます! ▶️換気のプロに聞く!換気計画! 弊社代表高橋が、イエのサプリ住宅環境アドバイザーの釣本様に換気について根掘り葉掘り聞いています。 ぜひご覧ください♫ 〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪

1
高気密・高断熱住宅の費用は高い?!安い?!

2023.07.10

高気密・高断熱住宅の費用は高い?!安い?!

こんにちは。住まいるサポートの武藤です。 さて、少し久しぶりになってしまいましたが、こちらのブログでは、 高性能な住宅が健康に及ぼす影響や快適性について、いろんな面からご紹介してきました。 ただやはり、そうは言っても現実問題、コストが気になってあきらめてしまう方もおられるのではないかと思います。 今回は、そんな高気密高断熱住宅のコストについて、具体的なシミュレーションをもとにお送りしたいと思います。 ●目次 <1>高気密・高断熱住宅の費用は高い?イニシャルコストとランニングコストを考える <2>一般的な住宅を、3段階の断熱性能別にコスト比較してみる   ・比較①:新築時のイニシャルコスト   ・比較②:年間光熱費   ・比較③:エアコンの設置台数 <3>その差、約850万!高気密・高断熱住宅と一般的な分譲住宅のランニングコスト <4>結論!高気密高断熱住宅は「イニシャルコスト増」よりも「ランニングコスト減」のほうが大きくてお得!   <1>高気密・高断熱住宅の費用は高い?イニシャルコストとランニングコストを考える 私たちは日々、いろんなことを考えながら買い物していますね。 例えば、こどものオモチャひとつとっても、100均で済ましちゃうおうか、 でも結局すぐに壊れて買い直すことになるから、少し高いけど、ちゃんとオモチャ屋さんで買おうか…。 とにかく安いものを選ぶのか…、それとも高くても品質が良くて長持ちするものを選ぶのか…。 これまでお伝えしてきた高気密・高断熱住宅は、性能がいい住宅なので、買う時の値段はやはり高くなります。 最初にかかるコスト、すなわちイニシャルコストは高いわけです。 では、日々の光熱費や住宅のメンテナンス費用など、家を維持するためのランニングコストは一体どうでしょうか。 イニシャルコストがかさんだとしても、それ以上にランニングコストが削減できればお得になるわけですね。 一般的な性能の住宅と、高気密高断熱住宅、最終的にはどちらがお得なのか?それぞれのコストを順にみていきましょう!   <2>一般的な住宅を、3段階の断熱性能別にコスト比較してみる 下図のような約30坪の一般的な戸建住宅を基に、断熱性能を以下の3段階に分けて、「エネルギーパス」というシミュレーションソフトを使って冷暖房光熱費等をシミュレーションしてみます。 ①一般的な分譲住宅レベル(Ua値0.87) ②ZEH基準の断熱性能(Ua値0.6) ③ドイツ並みの高気密高断熱住宅(Ua値0.3) ※Ua値とは、断熱性能を数値で示したもので、Ua値が大きければ大きいほど断熱性が低く、熱が外に逃げていることになります。 ※②のZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、断熱性能等の向上や再生可能エネルギーの利用により年間のエネルギー消費量の収支ゼロを目指した住宅のことです。   比較①:新築時のイニシャルコスト 実際に工務店に見積もりを取ってみた金額が、表の一番右側の数字です。 ②ZEH基準の住宅:一般住宅よりもプラス約62万円 ③ドイツ並みの高気密・高断熱住宅:一般住宅よりもプラス約218万円 やはり高性能であればあるほど初期にかかる金額は多くなります。   比較②:年間光熱費 年間光熱費については、「全館連続冷暖房」と「居室間欠冷暖房」の場合に分けて算出しています。 「全館連続冷暖房」とは、欧米で一般的な、家中を均一的な温度にする冷暖房の仕方です。 「居室間欠冷暖房」とは、日本で一般的な、人がいるときにいるところだけ冷暖房するものです。 「全館連続冷暖房」にすることで家の中に温度差がなくなるのでとても快適になり、以前お伝えしたヒートショックのリスクもなくなったりとメリットが大きいのですが、①の一般的な住宅で「全館連続冷暖房」にすると、年間10万円近く光熱費が高くなるので、導入を躊躇しがちです。 ところが、③のドイツの住宅並みの高気密・高断熱住宅の場合には、「全館連続冷暖房」にしてもその差は2万円に満たないほどになります。   比較③:エアコンの設置台数 〜ドイツ並みだと6畳用エアコン1台で家全体の冷暖房が可能!〜 次に注目はエアコンの台数です。一般的な住宅では、4LDKの家の場合は、リビングに14〜16畳用のエアコンと、各寝室に1台ずつエアコンが必要です。ほとんどの方はそれが当たり前だと思っていると思います。 それが、高気密・高断熱住宅の場合には、3LDKや4LDKの一戸建てでも、6畳用のエアコン1台で、家全体の室温を十分にコントロールできます。   <3>その差、約850万!高気密・高断熱住宅と一般的な分譲住宅のランニングコスト 上で見てきた、イニシャルコスト(新築費用)と、年間電気代、エアコンの設置台数、の3点を勘案して、先ほどの①一般的な分譲住宅、②ZEH基準の断熱性能、③ドイツの住宅並みの3段階に分けて、50年かどのような違いが出るのか、具体的な金額をシミュレーションしたものが以下です。 ちなみに上のグラフでは、イニシャルコストの増加分を住宅ローンの増加分として扱っています。 住宅購入には多くの人がローンを組むため、イニシャルコストとは言っても、月々支払いが発生するランニングコストと同じような性質になります。 そこでシミュレーションでは、住宅ローンの増加分を0.9%の固定金利で35年の住宅ローンを組むとして計算し、 光熱費などランニングコストに組み込みました。そうすることで、比較しやすくなっています。 グラフを見てみると、①一般的な分譲住宅は、②と③の高気密・高断熱住宅よりも約850万円もランニングコストの負担が増えることがわかります。 しかもこれは、イニシャルコストの増加分も住宅ローンの支払いの増加分として反映している結果です。 つまり、何年目で回収できるということではなく、②、③ではローンの支払額の増加分よりも光熱費の削減の方が大きいので、実は初年度から得しているのです。 そのうえ、35年後に住宅ローンの支払いを終えると、光熱費の削減分はまるまる懐に残りますから、老後の生活のゆとりにつながります。   <4>結論!高気密高断熱住宅は「イニシャルコスト増」よりも「ランニングコスト減」のほうが大きくてお得! ●電気代の高騰で、その差はもっと広がる! ちなみに、このシミュレーションでは、このシミュレーションは4年ほど前に行ったもので、電気代は毎年2%ずつ上がると想定しています。その後電気代の高騰が続いており、2023年現在、電力会社大手10社の電気代は過去5年で最高値になり、今後も、原発の廃炉費用や脱炭素社会に向けた再生可能エネルギー導入などにより、電気代は毎年もっと上がると言われています。 ということは、実際には、このシミュレーションよりもさらに高気密・高断熱住宅の経済的なメリットは大いに期待できそうです。 電気代が今後どれだけ上がるかは別にしても、このシミュレーションでは850万円のお得。 家を建てる最初の時点で「高い!」と敬遠するには、あまりにももったいないと思いませんか? ●医療費や消耗品の節約、時短、家事ラク…その他、お得なこともいっぱい!! 実際には、このシミュレーションに反映されていない節約も種々あります。 例えば、以前説明したように、家事が楽になるので掃除用具が減ったり、健康的に暮らせるので医療費がかからないなど、よくよく考えてみると快適でお得なことがいっぱいです。 お金を節約できるのはもちろんのこと、何よりも快適に暮らせることも大きいですよね。 850万円以上のお金に変えられない付加価値が、高気密・高断熱住宅にはあります! 〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪

0
「住宅の燃費性能」考えたことありますか?!

2023.03.28

「住宅の燃費性能」考えたことありますか?!

こんにちは、住まいるサポートの武藤です。 今年度があっという間に終わり、もうすぐはじまる新生活、新学年を楽しみにしているお子さんも多いでしょうね! さて、今日は、「燃費」のお話です。   車だけじゃない!節約を考えるなら「住宅の燃費性能」も大切! 「燃費性能」と聞くと、何を思い浮かべますか? 多くの方は、「車」🚘ではないでしょうか。「住宅」について思い浮かべた人はどれほどいるでしょうか。 私たち日本人は、車を買うときにはその燃費性能について念入りに調べますが、家を建てるときには、住宅の燃費性能を気にする人は、ほぼいません。 しかし、「住宅の燃費性能」を考えることは、とっても大切なことです。 車は3年〜5年程度で買い替える人も多いですが、家を購入する場合は、基本的には30年、50年と住み続けるものですよね。その年月の長さから言っても、車よりもずっと燃費性能を気にするべき買い物ですよね。 この「住宅の燃費性能」は、気密や断熱のレベルに大きく左右されるので、「燃費性能」を意識する際には、「気密・断熱性能」にぜひこだわっていただきたいと思います。 そのことをもう少し詳しくみていきます。   太陽光発電?最新型給湯器?燃費のいい暮らしを送るために ここでまず、燃費性能の基本的な考え方についてみていきたいのですが、光熱費を下げ、燃費のいい暮らしを送るために、、、と考えた際、日本ではなぜか「省エネ設備の導入」に力を入れてしまいます。 例えば「太陽光発電を載せよう!」とか、「給湯器を最新のもにしよう!」など、省エネになる設備を取り入れがちになります。 設備の分だけコストはかかりますが、「せっかく新築するなら省エネ住宅にしよう。最初に設備投資のお金がかかったとしても、後々の節約になるから」というわけですね。 もちろん、これも正しい考え方で、たとえ最初にコストがかかったとしても、あとあとの省エネで節約できるメリットがあります。 ところが、設備の場合には落とし穴があります。 せっかくお金をかけて設備投資しても、一般的に機械設備は15年程度で更新が必要になってしまいます。残念ながらその時点で、もう無価値になってしまいます。 そしてまた、買い替えで費用がかかってしまう。確かに省エネはできても、長く住み続けて省エネを継続するためには、繰り返し設備投資しなければならないわけです。   燃費性能とコストの両立に最適なのは・・・?! では、燃費性能を高めるためには、結局はメンテナンスや買い替えを覚悟したうえで機械設備を導入するしかないのでしょうか。 いいえ、そんなことはありません!設備ではなく、住宅そのものの躯体(床、壁など構造を支える骨組み)性能を高めればいいのです。 それが、高気密・高断熱住宅です。 高気密・高断熱住宅と省エネ設備との耐用年数を比較してみれば、その差は歴然としています。 窓や断熱材の断熱性能や気密性能ももちろんある程度の経年劣化はありますが、機械設備と違って、30年から場合によっては60年以上にわたりその基本性能は維持されます! 初めにコストをかけたとしても、光熱費の削減分でそれを取り返していけるのです♪ もう少し分かりやすく、住宅をバケツにたとえてみましょう。次の図をご覧ください。 もし、穴の空いたバケツの中の水位をあげたいのであれば、どうすればいいと思いますか?もちろん、「B:バケツの穴を塞ぐ」ですよね。 もしこのバケツが、住宅だったらどうでしょうか。そして、水を暖房による熱だとイメージしてみてください。気密・断熱性能を高めない住宅は、穴の空いたバケツと同じです。 そして、その状態のままで一生懸命に部屋をエアコンで暖めたり冷やしたりしても、そのエネルギーは水のように漏れていってしまいますよね。 バケツの水位を保つのと同様に室内の温度(エネルギー)を保ちたいのなら、気密・断熱性能を高めて穴を塞ぐべきなのに、どんどんエネルギーを注いで増やすことで、温度を保とうとしているわけです。 漏れていくエネルギーがもったいない!ぜひ、穴を塞ぐことに意識を向けてください。 つまり、燃費性能という観点からも、気密・断熱性能を高めることを考えていただきたいです。   次回は、具体的なコストやシミュレーション結果を基に、高気密・高断熱住宅でかなう燃費のいい暮らしについてご紹介していきたいと思います。 〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪  

2
今がチャンス!過去最大補助!お得にリノベーション!

2023.03.10

今がチャンス!過去最大補助!お得にリノベーション!

こんにちは!住まいるサポートの武藤です。 卒園・卒業シーズンですね!我が家も来週卒園式を控えています😭 本日は、こんなご時世に、ぜひ知っておきたいお得な情報「先進的窓リノベ事業」についてお届けしたいと思います。 ーー「先進的窓リノベ事業」。初めて聞いた方もたくさんいらっしゃると思いますが、「家が寒い🥶!暑い😡!」「結露がひどい!😭」とお困りの方は、今がチャンスです! 2023年3月、経産省・環境省がこの春スタートさせた「先進的窓リノベ事業」とは、「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」のことで、既存住宅の窓の断熱改修に対しての非常に手厚い補助事業なのです! 過去最大の補助率、補助額予算1,000億円の「先進的窓リノベ事業」、一体どんな制度なのか詳しくみていきましょう♪   2023年3月開始、過去最大の補助率!『先進的窓リノベ事業』について   経産省・環境省が、「先進的窓リノベ事業(住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等)」という既存住宅の窓の断熱改修に対して、非常に手厚い補助事業を開始!   この春誕生した「先進的窓リノベ事業」は、現在の住まいの寒さや暑さに悩んでいる方には、とってもお得に自宅を改修する大チャンス★なのですが、 というのも、通常の補助金や助成金の制度は、補助率が決まっていて、1/3補助程度が一般的。 ところが、それに対して今回の先進的窓リノベ事業は、窓のサイズとリノベの方法(改修後の断熱性能)による定額の補助額になっています。 たとえば、2.8㎡以上の大きな窓に内窓を設置する場合、補助額は124,000円です。施工業者によるので一概には言えませんが、この補助額は、補助率7割を超える可能性もありそうです。(※補助額の上限は1戸あたり200万円、1申請あたりの合計補助額は50,000円以上)   【みんなのギモン】ん?窓? 窓ってそんなに重要?! 「窓のリフォームかぁ…、寒いキッチンの方がリフォームしたかったんだけど…」 など、思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。 下の図を見てください! 日本の住宅をモデルとして試算すると、52%(図表1)もの暖房エネルギーが窓から逃げていることがわかります。 そして、日本の窓の性能は世界と比較しても圧倒的に低くなっています。(※1参照) 窓の性能が良くないことで家が寒いと、ヒートショックなどのリスクが増えること(※2参照)、 また、「冬暖かく夏涼しく快適に暮らせること」が子どもの健康や学習にとっていかに大切か(※3参照)についても過去のブログでお話しています。 ※1  ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能 ※2 関連記事:交通事故の7倍!年間約2万人が命を落とす『ヒートショック』とは! ※3 第2回:健康で賢い子どもが育つ家づくり \ぜひ今、窓の重要性を再認識していただいて、このチャンスを逃すことなく暖かいお家を手に入れてください☆/   【みんなのギモン】どんなリフォームが対象になるの? 窓の断熱リノベには、下図のように、次の4つの工事種類があります。 今回の制度では、このガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法)、外窓交換(はつり工法)のいずれもが対象になります。   お勧めは「内窓設置」か「外窓交換(カバー工法)」 上記、4つの工事種類のうち、ガラス交換は手軽ですが、アルミのフレームに生じる結露を止めることはできないので、あまり勧めできません。   コストパフォーマンスが高く、効果も大きいのは内窓設置で、既存の窓の内側のスペースに新たに内窓を設置する方法です。 この方法は、1窓あたりの施工時間も約60分程度と簡便で費用もかなり手頃です。 その上、既存の窓と新たに設置する内窓とで高い断熱性能を確保することができます。 ただ、内窓設置の場合は、窓を開けるためには、2枚の窓を開けなければならないのがちょっと難点です。   窓は、1回の開け閉めにしたいという方には、外窓交換(カバー工法)がお勧めです。 サッシは壁の中に取り付けられているので、本来は壁を壊さないと交換できないのですが、この工法は、壁の中に入っている既存の枠を残して内側を撤去して、少し小さい窓を既存枠の内側に設置するものです。窓のサイズが少し小さくなってしまうのが欠点ですが、壁を壊してのサッシの交換に比べて、工事が簡単で、費用もだいぶ安くなっています。 施工時間も、1窓あたり約2時間~半日とかなり短時間での施工が可能です。   外窓交換(はつり工法)は、壁の一部を壊して同じサイズの窓を高性能にするものです。この工法は、床・壁・天井の断熱リノベや耐震補強とセットで行う断熱フルリノベの際に採用するのが現実的かと思います。   今回の補助制度は、窓のサイズとリノベの方法(改修後の断熱性能)によって補助額が決まる定額補助になっています。   ん〜、よくわからないな、今の自宅にどんな方法が最も適しているのかな・・・とお悩みの方には、当社で無料相談も行なっていますので、お気軽にご連絡くださいね。   【みんなのギモン】どうやって申請すればいい? 補助を受けるにあたって気をつけたいことは、先進的窓リノベ事業事務局に登録された「窓リノベ事業者」と工事請負契約を締結する必要があることです。窓リノベ事業者に工事を依頼して契約すれば、あとは手間いらず。この事業者が補助申請以後の手続きを行ってくれる仕組みになっています。   【みんなのギモン】予算1,000億円!どうしてこんな太っ腹な補助金制度が誕生したの? そもそもどうしてこんな太っ腹な制度になっているのでしょうか。 ーー国は、「2030年までに温室効果ガスを国全体で46%削減」することを国際的に約束していて、特に住宅(家庭部門)については、2013年度比で、なんと66%!もの削減を目標にしています。 その目標を達成するために、住宅性能についての法制度の改正が立て続けに行われているわけですが、新築の着工数は減っているので、すでに量的には充足しています。そうなると、既存住宅の省エネ性能を向上しない限り、国が定めている目標達成が困難なのです。そこで国は、既存住宅の断熱改修の推進に本腰を入れ始めたというわけです。   ☆ 予算消化で終了の可能性も!少しでも気になる方は、検討を急いで! この補助金制度を利用するには、令和5年12月31日までに工事請負契約を締結するとともに、工事も完了する必要があります。ただし、今までにない非常に高い補助率の制度であるため、あっという間に予算が消化されてしまう可能性が高いと思われますので、気になっているなという方は、早めの検討をお勧めします!   当社は、高性能な住宅会社を無料でご紹介するサービスを行なっていますので、どうやって工事業者を探せばいいかわからないという方も、ぜひご連絡ください♪ 助成金についての相談や、詳しく聞いてみたいことなどもお気軽に♪   〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪

1
ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能

2023.02.25

ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能

こんにちは。住まいるサポートの武藤です。 私の住むあたりも、インフルがじわっと寄せてきている感じを受けますが、みなさまお変わりありませんか? さて今回は、前回に引き続き、世界における日本の住宅性能についてお話していきたいと思います。 日本では「当たり前」になってしまっている結露。EU諸国で結露は「起きてはいけない施工ミス」という扱いでしたね。 それだけ日本とは、求められている断熱・気密性能のレベルが違うということなのですが、そもそも、結露の原因は、室内の湿気を含んだ暖かい空気が「窓」や「壁」などで冷やされて水蒸気ではいられなくなることですから、「窓」などが冷たくならなければいいわけです。   今回はそんな、断熱性能を語るに欠かせない「窓」についてお送りします。   ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能 「断熱性能を高めて、窓や壁が熱を通しにくなれば結露も生じにくくなる」というのは散々お話してきましたが、窓や壁がどのぐらいの熱を通しやすいかを表す値があります。それが、熱貫流率の「U値」(※)です。 「U値」は、値が小さければ小さいほど熱を通しにくく結露もできにくい、ということになります。 それでは、この「U値」について、日本と他の国々の窓のU値の基準値を比較してみます。 こちらのグラフを見ていただくと、世界の窓の断熱基準の中で、日本がどんな位置にあるのかよくわかり、同時に非常に残念な気持ちになります…😭 🇩🇪ドイツ 全土で窓の性能にU値1.3以下が求められる 🇨🇳中国 地域によって基準が違うが、概ね北半分はU値2.0前後が求められる 🇺🇸アメリカ 南部の暖かい地域以外はU値2.0未満が求められる 🇯🇵日本 ・北海道など寒い地域と認定されている1/2/3地区でも、U値2.33💦 ➡️アメリカの中南部地区の基準よりもゆるい! ・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡などの6地区のU値は4.65💦 ➡️上図の中でも圧倒的に低水準……   日本の最高等級とされる断熱性能のサッシも、海外の多くの国では最低基準を満たしていない…! 日本で最も厳しい基準であるU値2・33でも、海外を見れば誉められたものではないのですが、下図を見ると、さらに驚きです! U値2.33でも、日本の省エネ建材等級では最高等級の4つ星を取れてしまうのです😲(ちょっとオソロシイ…) 日本の最高等級の断熱性能のサッシも、海外の多くの国では、なんと最低基準を満たしていないのです……💦 諸外国では、非常に厳しい断熱性能基準が定められており、しかも義務化されていますが、日本では、基準自体も非常に緩く、義務化もされていない。あくまで推奨なのです……。 これではなかなか日本の住宅の性能は上がらず、日本の住宅で結露が発生してしまうことが「当たり前」になってしまうんですね😭。   そもそもサッシの素材が大間違い!「ペアガラス」は高品質?! 「ペアガラス」というのは聞いたことがありますか? 窓の断熱性能は、おおむね、枠とガラスの構成により決まります。アルミ製のサッシで「ペアガラス」の窓が、日本の主要都市の断熱基準であるU値4・65の性能レベルになります。 「ペアガラス」というだけで、断熱性が高い特別な窓だと思っていませんでしたか?残念ですが、とんでもない。欧米人のサッシの性能とは比較になりません。 それでも高品質に感じるのは、ペアガラスにもなっていないシングルガラスの方が日本の既存の住宅では多数を占めているからです😭   低い断熱基準すら満たしていない住宅が、いかに多いかということです。厳しい断熱基準が定められているドイツなどの国々のサッシは、樹脂製もしくは木製で「トリプルガラス」。これがU値1・3以下を可能にしています。   アルミ製のサッシが過半数を占めているのは先進国の中で日本🇯🇵だけ! 断熱性能は、ガラスの枚数もそうですが、サッシの素材によって全く違ってくるのです! 日本では、サッシというアルミのイメージが強いのではないでしょうか。その通りで、最近はやっと樹脂製も増えてきたもののまだまだアルミサッシが過半数を占めています。 ところが、熱伝導率で言えば、アルミの238に対して樹脂は0・17。つまり、アルミ伝導率は樹脂の1400倍にもなります。アルミは樹脂の約1400倍も熱を通してしまいます。2倍とか10倍でも驚きですが、何と1400倍! グラフを見ていただくとわかるのですが、樹脂の性能がことさら素晴らしいというよりも、アルミがひどすぎます。それなのに、日本はいつまでもアルミサッシから抜け出せません。 世界の素材別サッシ普及割合を見ると、熱伝導率が圧倒的に高いアルミ製のサッシが過半数を占めているのは先進国の中で日本だけです。   居住環境に対する考え方の違い…日本🇯🇵も変えていきたい   ドイツ🇩🇪では、シリア難民が問題になっている時期に、難民向けの住宅が多数建てられました。急ごしらえとも言える住宅ですが、それでも窓の断熱性能はしっかり1・3レベルだそうです。もちろん壁の断熱性能もとてもしっかりしています。 ドイツ国民でなくても、シリア難民の人権に配慮して、居住環境を考えなくてはならないという考え方なのでしょう。 ひるがえって日本🇯🇵は、高級な注文住宅でも、難民のための急ごしらえの住宅よりもずっと低い断熱性能で、最高等級の性能であると認定されている…… この違いを、私たちはもっとよく考えるべきかもしれませんね。まずは現状をしっかり知るところから始めていきたいなと思います。   目先のコスト、だけにとらわれず、どういった窓を選び、どのような性能にこだわっていくべきか、次回は「燃費性能」のお話にも触れていきたいと思います。お楽しみに☆ (※)熱貫流率 U値「W/m2・K」:熱の伝えやすさを表す数値。室内外の空気温度に1度の差があるとき、1時間にに壁1㎡を通過する熱量を表します。 数値が小さいほど断熱性能が良いことになります。 〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪

0
欠陥住宅レベル!先進国における日本の住宅性能事情

2023.02.10

欠陥住宅レベル!先進国における日本の住宅性能事情

こんにちは。住まいるサポートの武藤です。 立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。 今回は、世界の中で見る日本の住宅性能についてご紹介します。 今回お送りする内容は、「家づくりを始める前にまず認識していただきたいこと」として、これを広めるため弊社代表高橋が現在の会社を立ち上げることとなったテーマでもあります。 快適・健康で経済的な暮らしが広まりますように。ぜひ最後までお付き合いください   先進国の中では欠陥住宅レベル!日本の住宅性能事情 「国産」「Made in Japan」「日本製」という言葉に安心感を感じる方も多いのではないでしょうか。 確かに、勤勉で真面目なものづくりの姿勢は世界から認められるにふさわしいものです。 ですが、実は多くの方が気づいていないだけで残念ながら「これではとても先進国とは言えない」というお粗末レベルの分野…… それが、『住宅』です。 例えば以前のブログ(「冬に結露ができるのは当たり前?」2022.12.10 )でご紹介した『結露』。 断熱・気密性能を高めれば、結露は起こらなくなることをお伝えしましたが、今の日本では多くの人が「結露は当たり前、仕方ない」と受け入れて暮らしているのではないでしょうか。 でも、EUの多くの国では、結露が起きると施工業者が責任を問われてしまいます。 結露は「起きてはいけない施工ミス」という扱いになっているのです。 ただ、日本の住宅の性能が先進国の中でダントツに低いのは、「住宅メーカーに技術がないから」という話ではなさそうです。 高性能の住宅を作る環境が日本にはないのです。 もっと言えば、住宅会社にとっては、高性能の住宅を作る必要がありません。 高性能住宅を作る必要がない?!とは、いったいどういうことなのでしょうか。   日本のハウスメーカーが高性能住宅を作らない3つの理由 なぜ高性能住宅を作る必要がないのか。 それには大きく分けて、次のような三つの理由があるようです。   1、義務じゃないから「まぁいいや」 第一に、先進国の中で日本だけが省エネ基準への適合が義務化されていません。 省エネ基準は、概ね断熱性能や設備の省エネ性能の基準だと考えていただければいいのですが、欧米では特に断熱性能についてとても高い性能が要求されています。 そして、その基準への適合が義務化されています。つまり非常に厳しい基準を満たした家でなければ新築が許されません。 ところが日本では、まず省エネ基準が欧米に比較するとゆるゆるです。しかも、主要先進国では唯一、適合が義務化されていないのです。 ですから、「気密や断熱の性能が低くて性能基準を満たさなくても、新築していいよ!」ということになります。   2、義務化されたら住宅業界は大変! おそらく、こんなお粗末な住宅事情でいいとは、国も思っていないはずです。 日本でも遅ればせながら、昨秋に法律が改正され、2025年からゆるゆるの基準ではありますが、やっと適合が義務化されることになりました。 もともとは、2015年に「建築省エネ法」が制定され、2020年までに戸建住宅も含めて義務化することが一度は閣議決定までされていたのですが、結局、住宅に関しては義務化が見送られてしまいました。 真偽のほどはわかりませんが、このときは、住宅業界が義務化に反対したからだと言われています。反対の理由は、いくつか考えられます。 まず、少人数でやっているような小さな工務店が多いこと。 こうした工務店の多くは、省エネ基準を義務化されても、それについていくだけの技術力や体力がありません。 ただ、ここで誤解してほしくないのですが、全ての中小工務店がそうなのではありません。 実態としては、中小工務店は二極化が進んでいます。高性能化に対応できない工務店と、大手ハウスメーカーをはるかにしのぐ高性能住宅を 建てている意識の高い工務店のどちらかに、どんどん二極化しています。 また、高気密・高断熱に対する知識が浅く、旧来からの住まいづくりにとらわれて、「高気密・高断熱住宅はよくない!」と主張しているハウスメーカーや工務店もあります。 彼らの言い分は、たとえば、「法隆寺を見ろ!日本古来の建築で1400年以上も長持ちしている。高気密・高断熱なんて、かえって結露を発生させて、劣化を早める」というものです。日本にはあくまで「風通し」に対する信仰に近いものがあるのですね。 確かに、法隆寺のように、暖房もせずずっと風が通っていて内外の気温差がなければ、それは長持ちします。ですが、冷房や暖房して室内外に温度差が生じる場合、中途半端な気密や断熱だと壁の中で結露が生じます。壁の中で結露が生じると、木を腐らせる腐朽菌や湿った環境を好むシロアリの被害を受けやすく、長持ちしない建物になります。 冷暖房を行って快適・快適に暮らしつつ、建物を長持ちさせたいのであれば、壁の中で結露が起きないように、しっかりと高気密・高断熱にすることが必要なのです。専門家の間でも、その辺りの理解が足りていない方々がいるということです。   3、高気密・高断熱住宅の良さとコストを知らない消費者 そして最後の理由として挙げたいのは、ハウスメーカーではなく、消費者側の意識について。 これが実は最大の理由ではないかと、弊社の高橋は言います。 今までご説明してきたように、高気密・高断熱住宅は、健康で快適に暮らすことができるのですが、そのことを知っている消費者はまだまだ少ないのが現状です。 そのうえ、高気密・高断熱住宅にするには、どうしても建設時のコスト(イニシャルコスト)がかさみます。つまり、住宅取得時の値段が高くなってしまいます。消費者心理として、「費用は少しでも安く抑えたい!」というのは当然で、「性能を上げるため」のコストを出し渋ってしまいます。 消費者が、「安く抑えたいからその性能は要らない」という考えなら、メーカーは売るためにも消費者に寄り添うしかありません。 ところが実は、高気密・高断熱住宅はイニシャルコストが多少高くついたとしても、光熱費の削減などで、ランニングコストはかなり低くなります。 コストについてはまた別の機会でご説明しますが、結局のところ、消費者は性能についてもコストについても、よく知らないというのが現状なのです。   今後、消費者が賢くなって、「私たちは高性能の家に住みたい!」と意思を明確に示すことができるようになれば、工務店やハウスメーカー側も変わってくるはずですし、消費者の声に応える意識がない会社は淘汰されます。 そういう時代が到来すれば、日本人が真に豊かな暮らし、つまり、健康・快適で経済的な暮らしを実現することになると期待しています。 そのためにも、皆さんに、お粗末な住宅事情と、高気密・高断熱住宅がクオリティー・オブ・ライフを高めるということを、広くお伝えしていきたいと思っています。 次回は、高気密・高断熱のカギを握る「窓」。世界各国と比較しながら日本の断熱基準がどれほど低いものか、そのうえで、どんな窓を選んでいけば良いなど見ていければと思います。お楽しみに♪   〜冬暖かく、夏は涼しく、健康・快適な住まいづくりのご相談はコチラから〜 🏠 住まいるサポート 『高性能』な住まいの相談室 https://sml-support.com/ 🏠 Archi Concier デザインと高性能を両立する住宅設計を行っている建築家との住まいづくりをサポート https://sml-support.com/archiconcier 🏠 Instagram  https://www.instagram.com/house_consul/ お気軽にフォローしてくださいね♪ 🏠 LINE公式 住まいるサポートLINE 高性能な住まいに関する理解度チェック診断(無料)もやってます♪

0
もっと見る

Newsニュース

健康・快適な住まいづくり講座【資産価値の落ちない住まいづくりのポイント】(オンラインセミナー)

2024.02.11

健康・快適な住まいづくり講座【資産価値の落ちない住まいづくりのポイント】(オンラインセミナー)

第1回 2月17日(土)13:30~15:30 結露のない健康・快適かつ省エネの住まいづくりのポイント 【結露のない健康・快適かつ省エネの住まいのための断熱性能】  住まいるサポート株式会社 代表取締役 高橋彰氏 【高断熱化するなら高気密化をセットに!~知っておきたい気密性能の基礎知識~】  日本住環境 鈴木篤司氏 【健康で省エネな住宅に欠かせないエネルギーの基礎知識】  東京ガス 間仁田芳枝氏     第2回 2月18日(日)13:30~15:30 安心して住み続けられる高耐久の住まいづくりの基礎知識 【資産価値の落ちない住まいづくりと耐震性能を維持するための劣化対策】  住まいるサポート株式会社 代表取締役 高橋彰氏 【知らないと後悔するシロアリ対策に関する基礎知識】  日本ボレイト 浅葉健介氏 【健康で省エネな住宅に欠かせないエネルギーの基礎知識】  東京ガス 間仁田芳枝氏     ▼申込みは、下記サイトからお願いします。  https://sml-support.com/seminardetail?wgd=seminar-2   ※特典:参加者から抽選で10名様に書籍『元気で賢い子供が育つ!病気にならない家』をプレゼント 

0
健康・省エネ住宅と資金計画-賢く快適に暮らす家づくり講座

2024.02.08

健康・省エネ住宅と資金計画-賢く快適に暮らす家づくり講座

  日程:2/10(土)10:30-16:30 カテゴリー:健康、講演、子ども 場所:東京ガス横浜ショールーム 横浜市西区みなとみらい3-5-1    MARK IS みなとみらい 4F    みなとみらい駅 直結    JR・市営地下鉄 桜木町駅 「動く歩道」を利用し徒歩8分 参加費:無料 説明:健康・省エネ住宅や金融関連の専門家によるミニセミナー  ①10:30~12:00 ②13:00~14:30 ③15:00~16:30 の3部制 事前申込み先着30名様に講師の著書3冊セットでプレゼント お子様向けにはスライムづくりの体験イベント等のアクティビティも同時開催 関連サイト:https://sml-support.com/seminardetail?wgd=seminar-3

1
『人生の質を向上させる デザイン性×高性能の住まい』が出版されました。

2022.10.15

『人生の質を向上させる デザイン性×高性能の住まい』が出版されました。

新サービス【Archi Concier(アーキコンシェル) ~建築家と創る高気密・高断熱住宅~】のリリースに伴い、 弊社高橋の編・全体監修の書籍『人生の質を向上させる デザイン性×高性能の住まい』(ゴマブックス)が出版されました。 A4サイズ 218ページのカラーの書籍です。 本サービス登録建築家の作品のご紹介と近畿大学建築学部長 岩前篤氏、 東北芸術工科大学 デザイン工学部 建築・環境デザイン学科教授 竹内昌義氏 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授 前真之氏(五十音順)ら、 豪華執筆陣による住まいづくりのポイントに関するコラム20本から構成される書籍です。 デザインと性能のバランスのとれた住まいづくりの参考になる本になっています。 こちらからお買い求めいただくことが出来ますので、是非一度ご検討ください! https://amzn.to/3rz1Lr5

1
【Archi Concier ~建築家と創る高気密・高断熱住宅~】のサービスをリリースしました。

2022.10.14

【Archi Concier ~建築家と創る高気密・高断熱住宅~】のサービスをリリースしました。

以前から多くのお客さまよりご要望をいただいておりました 建築家の設計による高気密・高断熱住宅の家づくりを完全サポートさせていただく新サービス 【Archi Concier(アーキコンシェル) ~建築家と創る高気密・高断熱住宅~】を開始致しました。 受賞歴が豊富で性能とデザイン性の二つを兼ね備えた当社選りすぐりの建築家の中から 家づくりのパートナーとなる建築家を選び、まさに唯一無二の家づくりを始めてみませんか。 詳細につきましては、是非こちらのHPをご覧ください。 https://sml-support.com/archiconcier

0
もっと見る

INFOインフォメーション

名称 住まいるサポート株式会社
(スマイルサポートカブシキガイシャ)
電話 045-900-9795
住所 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-7-18 エキスパートオフィス新横浜 アクセス
営業時間 9:30~17:30
定休日 水曜日・木曜日
公式URL https://sml-support.com/

MAP&ACCESSアクセス

横浜市港北区新横浜3-7-18 日総第8ビル エキスパートオフィス706
交通 JR線「新横浜」駅徒歩3分
横浜市営地下鉄「新横浜」駅徒歩1分

受付は、6階にございます。

※土日にお越しの際の入館について

土日にお越しの際は、正面入口は閉められていますので、
通用口(新横浜国際ホテル側)から電話でご連絡ください。
℡:090-2444-8504

 
TEL:045-900-9795
代表取締役 高橋 彰
代表取締役 高橋 彰

「結露のない健康・快適な住まいづくり」の専門家

住まいづくりを検討中の一般の方々向けに、セミナー等を通して、住まいづくりに関する情報を積極的に発信し、日本で上位数パーセントの高性能な家を建てている工務店・ハウスメーカーを中立的な立場で、無料で紹介している。

大学卒業後、(株)リクルートに入社。その後、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経た後、建築確認や検査を行う指定確認検査機関最大手の日本ERI(株)の省エネ企画推進部で、省エネ住宅の普及促進に携わる。
業務の一環で、欧州(ドイツ・フランス・スイス等)の省エネ住宅視察旅行に参加し、日欧間の圧倒的な住宅の性能差を目の当たりにする。
それを機に、日本の住宅の断熱・気密性能向上の必要性を痛感し、より積極的に日本の住宅の断熱・気密性能向上に取り組む。

PERIPHERAL周辺施設

もっと見る
周辺施設情報
もっと見る

EVENT周辺イベント

周辺イベント情報

エアプロットについて
 
 

高気密・高断熱の住まいや
工務店をお探しの方の

お問合せ