横浜市の子育て支援「産後ケア」市の支援内容と市内の対応施設をまとめました。

産後ママのたよれるミカタ!

横浜市の産後ケア

がんばるママにこそ頼ってほしい「産後ケア」

「産後ケア」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
産後ケアとは、文字どおり産後のママの心身の不調に寄り添い、ママの体力を回復し不安や心配を軽減して子育てを応援するサポート事業やサービスです。



日本では古来より母親が犠牲を払い育児をするのは当たり前、他者に頼るのは罪悪感さえ覚えてしまうという風潮があり、産後ケア先進国(台湾、韓国、中国など)に比較して産後ケアの普及率はもちろん、その認知度すら低いのが現状です。
 
 
今、なぜ産後ケアが必要なの?
 
 
産後ママの体調回復

出産後の身体のダメージは、事故による全治1か月の負傷と同等と言われています。
そんな負傷を負った状態で、出産退院後は普段の家事に加え慣れない育児に神経を張りつめ、家事と育児を両立させようと頑張ってしまいがち。
加えて出産後は急激なホルモンバランスの変化により、多くの人が精神的に不安定になります。

 
家族支援の不足

今から2~3世代前の日本では、結婚後女性は夫の家に入り、子供が生まれれば同居の家族や地域のご近所さんと協力し合い子育てをするのが一般的でした。
核家族化が加速する現代では、両親の高齢化や遠隔地での居住による家族の支援不足に加え、隣近所とのコミュニティも希薄となり、出産後に相談相手もなく、ママが1人で抱え込んでしまうケースが増えてきています。
これまで産後うつの割合は10人に1人と言われていましたが、コロナ禍で外出もままならず、人と会う機会も減り、実に4人に1人のママが産後うつに陥っているという調査結果もあります。



 
産後ケアは赤ちゃんにもメリットが

ママの心の余裕を赤ちゃんは敏感に感じ取ります。
ママの心身の状態は、その後築かれる親子関係にも大きく影響すると考えられています。




enlightened以上のような産後ケアの必要性や需要の高まりを受け、2021年4月、産後ケア事業等に係る「母子保健法」が改定され、自治体による産後ケアに対する助成制度なども拡充されてきています。

 
横浜市の産後母子ケア事業


横浜市では産後に心身の不調がある方や育児に不安がある方を対象に、助産師などのアドバイスを受けながら育児方法を学ぶことができる場として、横浜市産後母子ケア事業を実施しています。
実施形態は利用者の必要に応じ、デイケア(通い型)、ショートステイ(宿泊型)、助産師訪問型から選択が可能です。

 

ケアの内容

 ◇お母さんのケア
  心身の健康管理、乳房ケア、生活面の相談など

 ◇赤ちゃんのケア
  発育や発達、体重や排便の確認及び相談など

 ◇育児に関する相談&指導
  授乳方法、沐浴方法、その他必要とする育児相談・保健指導など

 
利用対象者

 ◇デイケア(通い型)、ショートステイ(宿泊型)
  以下の4つの利用条件を全て満たすお母さんと赤ちゃん
  
①横浜市民であること
  ②産後(生後)4か月未満であること
  ③産後に心身の不調や育児不安がある方
  ④母子ともに治療中の疾患がないこと
   ※通院服薬のみの場合は、利用できる場合あり。要相談。
  ※事前に面接や家庭訪問等でお話を伺ったうえで、区役所が利用者を調整
  
 ◇助産師訪問型
  以下の3つの利用条件を全て満たすお母さんと赤ちゃん
  ①横浜市民であること
  ②産後(生後)4か月未満であること
  ③次のいずれかに当てはまる方
   ・産後に心身の不調又は育児不安等がある
   ・家族等から十分な支援が受けられない

 
サービスの内容
 
実施形態 利用時間 食事 利用料金 利用上限 申込先
デイケア
(通い型)
1日(8時間)
9時~17時
昼食付 1日2,000円 7日間まで
※1
区役所
こども家庭支援課
ショートステイ
(宿泊型)
1泊2日から
9時~翌17時
昼食2回、
夕食、朝食付
1泊2日6,000円
(その後1日追加
 ごとに3,000円)
7日間まで
※1※2
区役所
こども家庭支援課
助産師訪問型 90分程度
[平日9時~17時内]
1回4,000円 3回まで 横浜市
こども青少年局
 ※1 利用日数は産後の援助の必要性を踏まえて、区福祉保健センター長が決定
 ※2 多胎児の方は、母子ショートステイのみ14日間まで

 
申し込み方法

 詳細な申し込み方法やご利用までの流れなどは、以下のリンクから横浜市ウェブサイトをご参照ください。

 ◇横浜市産後母子ケア事業(ショートステイ・デイケア)について
 ◇横浜市産後母子ケア事業(訪問型母子ケア)について

 
横浜市内の産後ケア施設
 



 
横浜市産後母子ケア事業委託事業者【病院・診療所】
 
病院・診療所 所在地 デイケア ショート
ステイ
 昭和大学横浜市北部病院  都筑区茅ケ崎中央35-1 ×
 小川クリニック  戸塚区舞岡町29
 横浜市立市民病院  神奈川区三ツ沢西町1-1 ×
 医療法人社団康心会汐見台病院   磯子区汐見台1-6-5
 横浜市立みなと赤十字病院  中区新山下3-12-1 ×
 国際親善総合病院  泉区西が岡1-28-1 ×
 ふれあい横浜ホスピタル  中区万代町2-3-3
 堀病院  瀬谷区二ツ橋町292
 あおばウィメンズホスピタル  青葉区青葉台1-29-15
 けいゆう病院  西区みなとみらい3-7-3 ×
※令和5年10月現在の委託先

 
横浜市産後母子ケア事業委託事業者【助産所】
 
助産所 所在地 デイケア ショート
ステイ
 エンジェルバース山方助産院    瀬谷区本郷1-6-2
 豊倉助産院  泉区緑園2-19-24
 とわ助産院  鶴見区鶴見中央1-10-20
 ママスハウス  都筑区中川中央1-34-2-6F ×
 みどり助産院  緑区三保町2242
 みやした助産院  南区三春台126
 めぐみ助産院  鶴見区寺谷2-15-18
 山本助産院  金沢区六浦2-14-12
 助産院バースあおば  青葉区鴨志田町509-1
 中谷都第3ビル1F
 産前産後ケアルーム ママ&ベビー  中区花咲町2-69-6
 末次ビル401
×
 のじり母乳育児相談室  移転準備のため、休止 ×
※令和5年10月現在の委託先

 
知っておきたい「産後ドゥーラ」

産後ドゥーラとは、産後のママに寄り添い、家事も育児も、心配ごとも、まるごと相談できる心強いサポーターです。
産後の悩みと一口に言ってもその内容は多種多様。
産後ドゥーラには、それぞれのママのニーズに合わせ新生児の沐浴やお世話育児の相談調理洗濯掃除まで臨機応変なサポートをお願いできます。

サポート料金は、1時間3,000円前後ですが、条件が合えば横浜市の助成制度を利用することが可能です。

◇産後ドゥーラの検索はこちら
 産後ドゥーラをさがす【一般社団法人 ドゥーラ協会】

◇横浜市の助成制度はこちら
 横浜市産前産後ヘルパー派遣事業
 

INFOインフォメーション

名称 横浜市の産後ケア
(ヨコハマシノサンゴケア)
住所 神奈川県横浜市