中野 麻由美さん 050 [私の出産] | 第2回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第2回ぐるっとママ懸賞作文

中野 麻由美さん 050 [私の出産]

6年目の奇跡 長女さなへ愛を込めて
諦めなくてよかった。 さなは奇跡の子。 みんなに望まれて生まれてきました

 

おめでとうございます
妊娠されていますよ。

さながお腹にいるのがわかったのは
まだ妊娠3週目のこと


今でも忘れない2016.12.10 
何度経験してもドキドキと不安で押しつぶされそうな判定日

この日はたまたま土曜日だったので仕事がお休みのパパと2人で通っていた不妊治療クリニックへ出かけました。

いつも険しい顔の主治医から笑顔で出産予定日の入った紙を受け取ったあの日の事、昨日の事のように思い出します。

長く辛かった4年にわたる不妊治療
多くの人には当たり前の幸せがパパとママにとっては大変な道のりでした。   

パパは治療がうまくいかずママが落ち込んでいても気の利いた事も言えない不器用な人でいつもそれだけが不満だったけれど、先生から陽性判定を頂いた瞬間、深ーく安堵のため息をつき「よかったぁ〜!!」と叫んでいました。

その瞬間、パパも追い込まれていたんだ
優しい人だからプレッシャーをかけないようにと彼なりの優しさだったんだなあと気づかされました。

いざ赤ちゃんがお腹に来てくれたことがわかっても、嬉しさより不安の方が大きくてとにかく心配ばかりしていたような気がします。
だってやっと授かった大切な命だから。
絶対に守らなくちゃと。

なかなか赤ちゃんができなかったパパとママ

誰もプレッシャーをかける人はいなかったけれど、みんなにとって待望の赤ちゃんだったから
妊娠の報告をした時にはみんな本当に喜んでくれました。

おじいちゃんやおばあちゃんは張り切りすぎてまだ心拍が確認できる前にベビーベッドを買ってくれる勢い。

力をつけなさいと豪華なお肉も送ってくれたけどつわりで気持ち悪くて食べられなかったのはおじいちゃんには内緒にしてね。

そんな周りの期待を受けて
なんとしてもこの子を無事に産まなければ!
ママはますます不安になりました。

2週間に1度でいい妊婦健診に毎週行って先生にもそんな心配しなくて大丈夫だよと励ましてもらっていました。

お米の炊ける匂いが気持ち悪くて
ママが寝た後、真冬の寒い夜に窓を全開にしてパパにご飯をたくさん炊いてもらっていました。
おにぎりが食べたくなったらパパが炊いてくれたご飯を温めて匂いがしないように息を止めながらおにぎりを握って、やばい!息止めてしまった!お腹の赤ちゃん苦しくないかな、とその後大きな深呼吸を何度もしてみたり 

今思えば妊娠中は今以上にお腹の中のさなのことばかり考えて過ごしていたと思います。

パパはつわりがひどくて食べられないママが季節外れのスイカが食べたいと言えば遠くの果物屋さんまで買いに行ってくれたり
たくさんママのことを労ってくれました。

さなも知っていると思うけどパパは本当に優しくて素敵な人です。
ママは結婚したのがパパだからどんなに辛くても諦めずに頑張ってこられたのだと思います。

さなもいつかパパみたいな素敵なパートナーに出会えますように。

出産予定日を1週間過ぎ
明日計画分娩のために入院しましょうという前日2017.8.29
さなは元気に生まれてきてくれました

生まれた瞬間の感想は
ああーやっと終わったー!でした 

先生には安産でしたといわれましたが
分娩時間は16時間
丸2日間痛みと闘っていたので、これで安産なの?と驚きましたが、産後まだ安静中動けない分娩台の上で夕飯を食べたのは食いしん坊のママらしいかな。

さなが生まれるまで気持ちが悪くてつわりがあったからあの夕飯の味は今でも忘れられません。美味しかったなあ
 
山口での里帰り出産だったから、パパがさなに会えたのは生まれた翌日
さなを嬉しそうに抱っこする姿をみて
ずっとこの姿が見たかった

産後ハイでママはだいぶ浮かれていましたが
そんな余裕があったのもこの時くらい。

さなはミルクは飲んでくれないし、いつも泣くかぐずぐずしているとても繊細で難しい赤ちゃんでママはとっても大変でした。

お願い、早く大きくなって
毎日毎日そんなことを思っていたのに
そんなあなたも来年小学生ですね

ママが疲れていると
大丈夫?ママ頑張ってるねと声をかけてくれる
優しい子に育ってくれてありがとう。

これからさなが生きていく上で
あなたのことを故意に傷つける人がいたら
うまく距離をとってね

頑張っても頑張ってもどうしようもなく辛いときはそこから逃げ出したっていい。
でもママに後で理由は教えてね

あなたが生きてくれさえいたらそれでいい。
あなたが笑ってそばにいてくれたらそれでいい。

いつかさなにママ以上の理解者ができるまで、ママとパパはあなたを見守り続けるよ。

そして忘れないでね。
あなたは家族全員に心から望まれて生まれてきました。さなはみんなの宝物です。

長年子宝に恵まれなかったパパとママのところにやってきてくれた少々にぎやかな天使

生まれてきてくれてありがとう。
たくさんの幸せと笑顔をありがとう。

いつかさなが壁にぶつかった時さなの心の支えになればいいなと思いママはペンをとりました。

どんなことがあってもママはあなたの味方です



 
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