2021.07.19
第5回 天才塾
専門は生理学で脳の働きを専門に研究しています。フィラデルフィアにある脳障害を持った赤ちゃんから大人の方までを対象に機能を回復させるグレンドーマン研究所で2年間研究した。発達障害のお子さんの中に突出した才能を見つけた。 折り紙ばかりする子どもがいた。キリンを折れるかと尋ねたところ、3回練習すれば折れる。瞬時にプログラムが出来ている。空間認識能力の高さに驚いた。色々分析させてもらい、結論から言うと中学2年生のアイデアと実績をかりてスペースシャトルのエアーダクトを彼の軽くて強度の高い、すでに取り入れられている。 中学2年生で学校から匙を投げられたお子さんの折り紙の技術が宇宙船の中のエアーダクトに採用された。彼は今、日大の芸術学部に行っている。彼の技術を分析する事が今も続いている。 中学2年生の子どもがある時、停学処分をくらった。かれはコンピューターでは無知だが、1か月独学で学び、学校の成績管理システム、世界最高峰の会社が創ったプログラムに対してハッキングをかけて成功してプログラムの中に「僕みたいな素人にハッキングされるようでは困りますね」と文章を書き入れた。それが発覚し停学にしたというから驚いた。 これこそ、天才です。その後、学校で調べたところ、8人のハッキングの天才が出た。全員独学。学校では彼らを問題児としていた。他の言い方では「困った子」私はこの8人でセキュリティーチェックをする会社を作らせた。結果、彼らはお父様の年収より高い。ほかにも山ほどあります。ビルゲイツやスティーブジョブスなども発達障害。 天才児のきっかけは彼らの能力を適正に引き出し適正にマネジメントする。大人がすることにより立派なお仕事、社会に貢献する事が出来る。平成25年に文科省から出ているデータによると発達障害の子どもは6.5%いるとしている。6.5%いるとしているお子さんをはじいていくか?それともその才能を評価して適正に伸ばしてくのかと言うのは大人がやるべき事。 私が嫌いな言葉ですが、定型発達とか非定型発達と言う言葉があり、大人が枠組みを作っている。学校教育はこの中に入るのを目的としている。入っていない子を問題だと言って言る。今、この枠組みがさらに厳しくなっている。 大学4年生が就職するにあたり求められる能力がコミュニケーション能力。今日お話しする発達障害のお子さんはこのコミュニケーションが最も苦手です。社会はどんどんコミュニケーション能力を要求してくる。ですから「はじく」。小学校に入る前に支援級に通うか否かを相談に来られる方もいますが、お子さんたちの能力を適正に伸ばしていく事が大切な事である。 インターネットにはたくさんの情報が入っている。コロナもそうですがその情報は正しいとは限らない。情報に対して検閲が入っているわけではない。皆さんもスマホをいじって情報を見る。しかし信ぴょう性もない。誰がその責任を取るのですか?それに脅されてチェック項目の中に入っているから「うちの子は自閉症ではないかしら?」 もし、診断が下されているならば、正しい方向に成長させていく方策をとる。診断が出る前に自分で自分のお子さんを裁くという事があまりにも多い。心配ならきちんと診察を受け、診断を仰ぐ。 糖尿であるかという事は血液を採って血糖値を測ってインスリンと言うホルモンを測って数値化で客観的な判断が出来ますが、心の在り方とか、脳の発達は画像とか、血液検査でも出来ない。ではどうするかと言うとWHOが色んなチェックシートや分類をしている。その中に障害の分類があり、この項目に当てはまります。 その判断は精神科のドクターが判断しますが、項目が並べてあるだけです。精神科医のドクターは最低2か月診て判断している。お子さんとじっくり向き合い、色んなことをチェックしている。そうした上で発達障害とか自閉症と診断をしている。そしてさてこれからどのようにしていきましょうかとスタートを切る。 ところがインターネットで項目に当てはまったからうちの子は発達障害だとか、自閉症だとかいう。何を言っているんだという事です。 又、一回の診察でこうだという事はよほどの事でない限り難しいです。つまり、糖尿のように数字化できることではないので精神科の先生は回数を重ねて診断を下すくらい難しいという事を知っていて欲しいです。一番大切な事は自分で軽々に判断しない事です。 6.5%と言う数字は医者が判断した数字ではなく、学校の先生が判断した数字です。ここも問題です。 神経の発達がずれていると表現し、障害と言う言葉は海外では使わない。アメリカは個性を大切にしている。入試制度にしても面接を5回する。ハーバードの5回目の面接は30分のプレゼンをして合否がきまる。 テンプルグランテンと言う自閉症の動物学者の映画がある。牛をと殺処分する前に消毒液にいれる様子を観察していた時、牛がおびえている。牛の行動分析を研究し、牛がと殺されるまで穏やかな気持ちのままにするにはどうしたら良いかを研究し、ハグマシンを作った。 ハグマシンとは牛を板で挟む。牛はこのハグマシンに入り落ち着く。彼女もハグマシンの中に入ってみると確かに落ち着く事に気づく。自閉症の子ども用にハグマシンを作った。 自閉症間隔とは一枚の紙の中にみんなが入っていて連続性の中に自分がどこにいるんだろうというポジションを示すだけで英語では神経発達のずれをさす。 発達障害大国と言われている日本だが、自閉症などはファーストミーティングで判断を下すことはほとんどない。まずは皆さんが自分のお子さんをきちんと見てあげる。自分の子どもを信じる。そしてニュートラルに見る。 インターネットに惑わされるのは言語道断。あくまでも一つのシートの中にいてそのポジションだという認識を持ってほしい。 次回は7月31日(土)15:00~16:30 オンラインにて 申し込みはこちらから https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdgNipovkGs4p5k74xS602iTXUmecfltj3cUfRcOnE1vZGxaQ/viewform