断乳のタイミング | 助産師 松好 和恵さんからのアドバイス

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助産師 松好 和恵さんからのアドバイス

2019.01.30

断乳のタイミング


4月からの保育園入園が決まり、
断乳についてのご相談が、
ちらほらと来ております。




保育園入園前に断乳した方がいいのか。


断乳せず、仕事復帰するべきか。




確かに迷いますね。




0歳での入園か、1歳での入園かにもよります。


断乳の時期は、本当に人それぞれ違います。


そもそも、
断乳とは、ママの都合で母乳を止めること。


卒乳とは、子どもがもういらないと、飲まなくなること。




断乳は、子どもがまだ飲みたいけど、
ママの都合で止めるので、
子どもは我慢することになります。
当然ギャン泣きです。


卒乳は、ある日突然おっぱいを飲まなくなります。
もういらないと拒否されますので、
ママが悲しくなります。




夜中も何回も授乳しながら、
仕事復帰するのは、
確かに体がしんどいかもしれません。


でも、慣れない保育園に行って、
頑張っている子どもと、
仕事復帰して頑張ってるママが、
授乳しながらお互いを癒している、
幸せな時間 。


この時間があるから、
また頑張れる!


授乳は幸せホルモンのオキシトシンが
たくさん出ます。


お互いが新しい環境に慣れるまで、
授乳は残しておくと、いいのかなと
私個人的には思っています。




断乳の仕方としては、
断乳する日を決めたら、
子どもにキチンと説明します。


話しができない時期でも、
ちゃんと理解できます。


もうおっぱいが飲めないと思うと、
執着が強くなることもありますが、
なるべく回数を減らした状態で、
断乳の日を迎えます。


1日3回くらいに減らせると、
楽にやめられます。


断乳の前日は、夜中の授乳はして構いません。


断乳1日目は、朝から断乳します。
欲しがっても、
『おっぱいはお終いなんだよ』と伝え、
抱っこやハグで満たします。
おっぱいが張ってきますが、
出来るだけ搾らずに我慢します。


突然断乳した方は、半日くらいで、
パンパンになります。
辛い時は冷やして、
1日2回ほんの少しだけ搾るのは大丈夫です。




断乳2日目が、一番辛いです。
パンパンに張りますので、
抱っこも大変です。
パパがお休みで居てくれる日を選んでくださいね。
2日目はとにかく、パパかおばあちゃんなど、
家族の力を借りてください。
外に連れ出してもらい、
ママがゆっくりできる環境を整えてください。
2日目も辛い時は、
1日2回ほんの少し搾ってください。


2日間張らせることで、
母乳はもういらないと体が判断して、
ブレーキがかかってきます。




断乳3日目は、朝からジャージャー搾乳します。
搾乳機を使っても構いません。
手搾りでも大丈夫です。
とにかくやんわりするまで、
たくさん搾乳します。


出来れば3日目に、母乳ケアの予約を入れると、
スッキリやんわりするまでケアできて、
体が楽になります。


その後、ブレーキの効き具合にもよりますが、
1週間後、2週間後と、
間を伸ばしながら、
残っている母乳を出して、
断乳ケアは3回くらいで終了となります。




お仕事復帰の方は、
自分で搾乳してケアする形となります。
搾乳の仕方を個別に指導できますので、
4月の慣らし保育の期間にでも、
一度ご予約いただけると嬉しいです。




断乳の時期、考え方も人それぞれです。


大切なことは、
ママと子どもと話し合って、
時期を決めること。


ママの都合ばかり優先すると、
断乳の日に子どもが熱を出したり、
ぐずってばかりで、
心折れそうになることもあります。


子どもにとってのベストな時期も考えながら、
焦らず、タイミングよく
断乳できるといいですね。


 

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