人が嘘をつく理由 | 保育・食育のプロ 長野眞弓さんからのアドバイス

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保育・食育のプロ 長野眞弓さんからのアドバイス

2019.05.22

人が嘘をつく理由

保育園で働いていると
時々こんなお母さんの悩みに出会います。

「子どもが嘘をつくのです。どうしたら良いでしょうか?」

40年間保育士である中、
子どもが嘘をつくのには
ある一つの状況があると感じています。

それは、
あるがままの自分で生きられない子どもたち
と言えると思います。

誰かと比較されていたり、
自分らしくない物を目指さなければならなかったり、
あるがままの自分ではだめなんだと
裁かれ続けている場合。

あるべき自分と本来の自分とのギャップが
広がりすぎると人は嘘をつくように思います。

あるがままの自分を、わかってもらい、認めてもらい
伸びる時伸びて、伸びられない時は伸びなくて良いと
温かく励ましてもらえない子どもたち。

可哀想ですよね。

私も時々自分で自分を裁いたり、
誰かと比較しては落ち込み、
嘘をついてしまいたくなる時があります。


そんな時高見順の詩を思います。


『われは草なり』

われは草なり 伸びんとす
伸びられるとき 伸びんとす
伸びられぬ日は 伸びぬなり
伸びられる日は 伸びるなり

われは草なり 緑なり
全身すべて 緑なり
毎年かはらず 緑なり
緑のおのれに あきぬなり
われは草なり 緑なり
緑の深きを 願ふなり

ああ 生きる日の 美しき
ああ 生きる日の 楽しさよ
われは草なり 生きんとす
草のいのちを 生きんとす




あるがままの自分と
こうありたいと思う自分とのギャップが
大きいほど不幸になります。


指導に於ける出発点と目標設定は、
誤ると虐待に繋がります。


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