横浜市全域の専門家からのアドバイス 子ども家庭福祉専門家からのアドバイス

子ども家庭福祉専門家からのアドバイス

子ども家庭福祉専門家からのアドバイス


子どもたちが生まれてきて良かったと思う社会を
一緒につくりませんか?
 
みなさんは「里親」という言葉を知っていますか?
・聞いたことがあるけれど、内容はよく知らない
・制度は知っているけど、周りに里親をしている人がいない 
 
私が小学校1年生の時に私の両親が里親養育を始めました。
これまで20名近くの子どもたちが両親のもとで生活を送っています。
私は子どもたちと一緒に育ち、子どもたちが生まれてきて良かったと思う社会とは
どんな社会なのか?ということを考え続けてきました。

児童虐待、子育て不安など日本は子どもを育てるのにネガティブな話題が多くあると思います。
しかし、子どもは私たちが思う以上に強く、未来を繋ぐ大切な存在です。
 
・里親制度を知っていただくこと
・里親になりたい人の情報提供をすること
・地域で里親家庭の里親や子どもたちの応援団になってくださる人を増やすこと
・子どもたちが生きていて良かったと思える社会をつくること

これらを目的にこのページで情報を発信していきます。
社会福祉士、保育士、幼稚園教諭でもあり、2児の男の子の母でもあり、里親家庭の実子として生きてきた経験から子どもを取り巻く環境、里親制度のこと、子どもが笑顔を取り戻していくために必要なことなどわかりやすくお伝えしていきたいと思います。


newsニュース

里親の映画を紹介します。

2022.08.17

里親の映画を紹介します。

みなさん、こんにちは。 久しぶりの投稿になってしまいました。 今日は里親の映画を紹介したいと思います! 里親ってどんな生活?と思う方は多いと思います。 今、「1640日の家族」というフランスの里親家庭を舞台にした映画が公開されています。 公式サイトはこちらです。 この映画は実話をもとに作られています。 フランスの里親家庭の実子だったファビアン・ゴルジュアール監督の幼少期の体験を土台に作られているそうです。 私も里親家庭の実子として育ちましたので、この監督が幼少期に体験したことを映画にしたかった気持ちがとてもよくわかりました。 フランスの里親制度と日本の里親制度は異なる点が多いです。 例えば、フランスの里親は仕事であるのに対して、日本の里親制度は仕事ではありません。 その他、子ども1人に対する公的な養育費や決まり事も異なります。 この映画にも決まり事などを話す場面が登場しています。 しかし、映画を見て、異なることはあるけれど、どの国の里親家庭も同じような気持ちを持つのだなと思いました。 里親も委託された子どもも実子もそれぞれの気持ちを持ち生活をしています。 そういった、里親家庭全体で子どもを受け入れている様子や表情や言葉は非常にリアルでした。 この映画を見て、感じる感情は人によって大きく異なるでしょう。 感動する人もいるし 少し辛くなる人もいると思います。 でも、家族とは何かということ そして、「子どもの幸せとは何か」ということを 考えるきっかけを与えてくれると思います。 里親に関心のある人も 子どもの幸せについて考えたい人も 家族とは何かを知りたい方も 日常生活では流してしまいそうな大切なことを考えることができる 深い映画ですので是非ご覧になってください。  

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子どもの声を聴いていますか?

2022.05.07

子どもの声を聴いていますか?

5月5日はこどもの日でしたね。みなさんはどのようなこどもの日になったでしょうか? こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」となっています。 こどもの人格を重んじるということには、子どもの権利を守るということがあります。 今日は子どもの権利について考えていきたいと思います。 子どもの権利条約について知っている人はどのぐらいいるでしょうか。 実は、子どものための法律である「児童福祉法」は子どもの権利条約が土台となって改正等が行われています。 子どもの権利条約は「児童の権利に関する条約」とも呼ばれ、1989年に国連で制定され、日本は1994年に批准(条約を守ると決める)しています。 子どもの権利条約に関してはユニセフ:子どもの権利条約をご覧ください。 この条約の12条に「子どもの意見表明権」という権利があります。 どんな小さな子どもでも、どんな状況に置かれている子どもでも、それぞれの子どもには意見があり、それを表明していいという権利です。 みなさんは子どもの声を聴いていますか? 子どもたちはたくさんの意見を持っています。私たち大人が聴くことができているのはどのぐらいでしょうか。 里親家庭で生活することになった子どもたちは多くの場合、これまで自分の意見を表明していいと思う中で生活してきていないことがあります。 里親家庭でなくても今地域の中で生活する子どもが自由に意見を表明できているかといわれると私はそうではないと感じます。 「これがしたい」 「こんな夢がある」 「将来どうなりたい」 「ここを改善してほしい」 「これが嫌だ」 など、 子どもの声を聴くことは、日本や社会全体で大人がもっと真剣に取り組んでいくべきことだと、今年のこどもの日に思いました。 是非、こどもの日の意味を考えるとともに、ご家庭や地域で子どもの声に耳を傾けてみてください。  

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新年度になりました。里親について一緒に考えていきませんか?

2022.04.01

新年度になりました。里親について一緒に考えていきませんか?

みなさんは「里親制度」についてどのようなことを知っていますか? 里親制度とは、実親とともに生活を送らない子どもたちを一般の家庭で一定期間養育する制度です。 制度的な詳細はぐるっとママのページをご覧ください。 里親というと、養子縁組と何が違うか?という疑問を持つ方は少なくありません。 どちらも基本的に血縁のつながりはないですが、 養子縁組は戸籍上の繋がりがあり、養育に期限はありません。 里親制度は戸籍上の繋がりはなく、養育に期限があります。 「実親とともに生活を送らない」という中には ・両親が災害や病気などで亡くなっている ・両親(もしくは父か母)が病気や障害で養育することができない ・不適切な養育を受けて保護された ・不適切な養育を受けて、子どもが自ら保護を求める など、様々な背景があります。 里親のもとで生活する子どもたちは、親がいない子どもではありません。 また、実親とともに生活を送ることができないのではありません。 里親家庭にいても、実親と面会や外泊、外出がある場合もありますし、短期間の委託もあります。 よく里親家庭にいる子どもたちのことを可哀想と考える方や 里親を「えらい」や「すごい」と思われる方がいますが そのようなことを考えた方は是非里親についてこれから一緒に考えていただければ嬉しいです。 30年間ほど、共に里親や委託された子どもたちと一緒に生活をしてきたからこそ見えることや考えることがあります。 これからこのページで少しずつ紹介していきたいと思います。 一人でも多くの方に里親制度についてを知っていただき、 子どもたちが生きていてよかったと思える社会を作るために私たちができること を一緒に考えていきたいと思います。

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INFOインフォメーション

名称 子ども家庭福祉専門家からのアドバイス
(コドモカテイフクシセンモンカカラノアドバイス)
住所 神奈川県横浜市
山本 真知子
山本 真知子

大妻女子大学人間関係学部 
准教授博士(社会福祉学)
社会福祉士、保育士、幼稚園教諭
東京都養育里親
横浜市里親委託推進委員

2人の男の子を育てています。