2023.08.29
絶対に止めちゃダメ!「24時間換気システム」
こんにちは。住まいるサポートの武藤です。
夏休み終了〜!の方も多いでしょうね。皆様大変お疲れ様でした!
さて、本日のテーマは「24時間換気システム」です。
お風呂やトイレのスイッチあたりにさりげに「24時間換気システム」のボタンがあったりしますが、
24時間換気システムのこと、皆様どれくらい正しくご存知でしょうか。
建築基準法により、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられているのですが、
なぜそのように制定されたかご存知でしょうか。
24時間換気システムとは、窓を開けなくても外気の空気を室内に入れ、室内の空気を外に排出する仕組みのことです。
トイレやお風呂などの局所換気の換気扇とは異なり、
ゆっくりと家全体の空気を入れ替えて循環させていき、大体1時間で室内の半分の空気を希釈します。
空気が循環せず住宅の中に空気がこもってしまうと、家具などから出るホルムアルデヒドやダニやカビなど、
住宅が原因でさまざまな健康障害が出る「シックハウス症候群」の発症につながることもあります。
また、居住者の呼吸やガスコンロなどで酸素を消費するので、適切な換気が必要なのです。
そのため2003年から新築住宅への24時間換気システムの設置が義務づけられるようになりました。
換気システムには、図1のように第1種換気、第2種換気、第3換気の3種類があります。
一般的に住宅で用いられているのは、給気・排気共に機械換気で行う第1種換気、
もしくは排気は機械で行い給気は給気口からの自然給気による第3種換気です。
第1種、第3種共に、ダクト式とダクトレス式があります。
ダクト式とは配管で各居室をつなぎ、一つの機械で換気を管理する方式。
ダクトレス式とは、ダクトを用いない方法です。
第1種換気では、熱交換システムを備えて、冷暖房された空気をそのまま排気せずに、
その熱を給気する空気に移して室温と給気温度の差を少なくすることが一般的です。
省エネと思って換気システムを止めてしまう方がよくいるのですが、絶対に止めてはいけません。
特に第1種ダクト式の場合は、ダクト内の汚れにカビが生じて、再びスイッチを入れた際に家中にカビを撒き散らすことになりかねません。
また、建物自体の気密性能も24時間換気システムを効率的に稼働させるのにはとても大切です。
24時間換気システムは、家の中に穏やかな空気の流れを計画的につくり出して換気を行うのですが、気密をとっていない隙間だらけの家では、
すき間から給気してしまい、換気システムが充分には機能しません。
そのため、必ず気密測定を行なって、少なくともC値1.0できれば0.5レベルは確保できるといいです。
また、どのシステムでもメンテナンスを定期的に行なっていただくことが必須です。
フィルターの定期的な清掃や交換だけでなく、換気ファンも定期的な清掃を行わないと、換気効率が落ちてしまいます。
これから家を建てる方など、どんなシステムを採用すればいいかと思われるかもしれません。
厳密な説明は省きますが、それぞれ一長一短です。
ざっくりの目安では、第1種の方が第3種より、またダクト式の方がダクトレス式より設置コストが高くなります。
とはいえ、第1種は熱交換システム(図2)を備えているので、冷暖房の光熱費を削減することができます。
ただ、換気システム自体のエネルギー消費量やメンテナンス、掃除、住宅の状況など、ここに違いがあるために一概になにがベストとは言えません。
設計者の話をじっくり聞いて、判断することが大切です。
24時間換気は長期使用製品安全表示制度の対象商品になっています。
主にモーターを使う製品には、標準使用期間が定められていて、この期間を超えて使用すると、経年劣化による発火などの可能性があります。
おおよそ10〜15年程度でモーターもしくは本体丸ごとに交換が必要になります。
間違った使い方をすれば健康面にも影響のある24時間換気システム。
ご自宅のシステムや使い方について、ぜひこの機会に今一度見直していただければと思います😄
◆
換気についてのもっと詳しい説明はこちらの動画からもご覧いただけます!
▶️換気のプロに聞く!換気計画!
弊社代表高橋が、イエのサプリ住宅環境アドバイザーの釣本様に換気について根掘り葉掘り聞いています。
ぜひご覧ください♫
夏休み終了〜!の方も多いでしょうね。皆様大変お疲れ様でした!
さて、本日のテーマは「24時間換気システム」です。
お風呂やトイレのスイッチあたりにさりげに「24時間換気システム」のボタンがあったりしますが、
24時間換気システムのこと、皆様どれくらい正しくご存知でしょうか。
◆新築には「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。どうして?
建築基準法により、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられているのですが、
なぜそのように制定されたかご存知でしょうか。
24時間換気システムとは、窓を開けなくても外気の空気を室内に入れ、室内の空気を外に排出する仕組みのことです。
トイレやお風呂などの局所換気の換気扇とは異なり、
ゆっくりと家全体の空気を入れ替えて循環させていき、大体1時間で室内の半分の空気を希釈します。
空気が循環せず住宅の中に空気がこもってしまうと、家具などから出るホルムアルデヒドやダニやカビなど、
住宅が原因でさまざまな健康障害が出る「シックハウス症候群」の発症につながることもあります。
また、居住者の呼吸やガスコンロなどで酸素を消費するので、適切な換気が必要なのです。
そのため2003年から新築住宅への24時間換気システムの設置が義務づけられるようになりました。
◆「24時間換気システム」にもいろんな種類があります。
換気システムには、図1のように第1種換気、第2種換気、第3換気の3種類があります。
一般的に住宅で用いられているのは、給気・排気共に機械換気で行う第1種換気、
もしくは排気は機械で行い給気は給気口からの自然給気による第3種換気です。
第1種、第3種共に、ダクト式とダクトレス式があります。
ダクト式とは配管で各居室をつなぎ、一つの機械で換気を管理する方式。
ダクトレス式とは、ダクトを用いない方法です。
第1種換気では、熱交換システムを備えて、冷暖房された空気をそのまま排気せずに、
その熱を給気する空気に移して室温と給気温度の差を少なくすることが一般的です。
◆絶対に止めちゃダメ!「24時間換気システム」の使用上の注意
省エネと思って換気システムを止めてしまう方がよくいるのですが、絶対に止めてはいけません。
特に第1種ダクト式の場合は、ダクト内の汚れにカビが生じて、再びスイッチを入れた際に家中にカビを撒き散らすことになりかねません。
また、建物自体の気密性能も24時間換気システムを効率的に稼働させるのにはとても大切です。
24時間換気システムは、家の中に穏やかな空気の流れを計画的につくり出して換気を行うのですが、気密をとっていない隙間だらけの家では、
すき間から給気してしまい、換気システムが充分には機能しません。
そのため、必ず気密測定を行なって、少なくともC値1.0できれば0.5レベルは確保できるといいです。
また、どのシステムでもメンテナンスを定期的に行なっていただくことが必須です。
フィルターの定期的な清掃や交換だけでなく、換気ファンも定期的な清掃を行わないと、換気効率が落ちてしまいます。
◆健康面からも大切な換気!「24時間換気システム」はどの方式を採用すればよいでしょうか。
これから家を建てる方など、どんなシステムを採用すればいいかと思われるかもしれません。
厳密な説明は省きますが、それぞれ一長一短です。
ざっくりの目安では、第1種の方が第3種より、またダクト式の方がダクトレス式より設置コストが高くなります。
とはいえ、第1種は熱交換システム(図2)を備えているので、冷暖房の光熱費を削減することができます。
ただ、換気システム自体のエネルギー消費量やメンテナンス、掃除、住宅の状況など、ここに違いがあるために一概になにがベストとは言えません。
設計者の話をじっくり聞いて、判断することが大切です。
◆「24時間換気システム」の設備の寿命は何年ぐらいなのでしょうか。
24時間換気は長期使用製品安全表示制度の対象商品になっています。
主にモーターを使う製品には、標準使用期間が定められていて、この期間を超えて使用すると、経年劣化による発火などの可能性があります。
おおよそ10〜15年程度でモーターもしくは本体丸ごとに交換が必要になります。
間違った使い方をすれば健康面にも影響のある24時間換気システム。
ご自宅のシステムや使い方について、ぜひこの機会に今一度見直していただければと思います😄
◆
換気についてのもっと詳しい説明はこちらの動画からもご覧いただけます!
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