2023.01.30
【TOLAC】トーラック?ブイバック?帝王切開経験者の経膣分娩体験記【VBAC】
こんにちは!
「ぐるっとママ横浜アンバサダーの3歳ハンバーガー好き男の子ママまなみです。
2022年11月に、妊娠38週0日で第二子となる元気な女の子を出産いたしました!
今回は記憶が鮮明なうちにその第二子の妊娠~出産までをレポートしたいと思います!
語りすぎてとても長くなってしまっているので、気になるところだけ読みたい方は以下の見出しからジャンプしてくださいね!
みなさんはTOLAC(トーラック)という言葉をご存じですか?
もしかすると、VBAC(ブイバック)といった方がわかる方が多いかもしれません。
TOLACとは、『既往帝王切開後の経膣分娩の試み』という意味で、一度帝王切開をしたことのある妊婦が経膣分娩にチャレンジすることを指します。
VBACはTOLACと混同して使われていることが多い言葉なのですが、正確には『TOLACを試みて成功した』ことを指します。
最近では芸能人の方もTOLACで出産したことを公言している方がいたり、少しずつ認知されてきているのかな?という印象です。
私は2019年に第一子を出産する際、骨盤位(逆子)が治らず、受診していた産院の方針で予定帝王切開となりました。
出産直後は術後の痛みが本当につらくて、
「もう二度と帝王切開なんてしたくない!いずれはもう一人欲しいと思っているけど、その時は絶対下から産みたい!」
と心に誓っていました。
退院後にTOLACについてネットで検索してみましたが、「子宮破裂するリスクがあり危険」など、怖い情報や反対する意見がたくさん…!!
「安全を優先するならやっぱり帝王切開するしかないのかな…」
と諦める気持ちの方が強くなり、実際に第二子の産院選びをする際は二度目の帝王切開をするつもりで、安心して手術に臨みたいということで近隣で一番大きい総合病院を選びました。
ところが…!
妊娠10週の妊婦健診の際、産科の先生から
「まなみさんはTOLACの条件に当てはまりそうですが、希望しますか?」
とサラッと聞かれ、ビックリ!😮
たまたま選んだ産院が、TOLACでのお産を前向きに実施している病院だったのです…!
TOLACをするためにはいくつかの条件があります。
産院により多少違うようですが、私の産院からは以下の条件をすべて満たす必要があると言われました。
あとはここには記載はありませんが、「前回の帝王切開で縦切りをしていない」ということも条件だと思います。
また、「妊娠中の体重増加が標準の範囲内」という条件がある産院もあるようです。
恐らく体重増加しすぎると経膣分娩をするにあたって様々なリスクが上がるからだと思うのですが、私の産院は体重増加だけで血圧や血糖値に問題がないなら特に問題ないと言われました。
(私は最終的に妊娠前+16.5キロも増えてしまったので、体重制限のある産院でなくて本当に良かったです😂)
TOLACができるという提案は私にとってあまりにも突然だったので、その場ではなんとも答えられず返答は持ち帰ることになりました。
※ここから先は、私個人が見たり、調べたりしたことについて書いています。
私自身TOLACの情報が欲しくたくさんたくさん検索したり調べたりしましたが、媒体によって情報が全く違ったり、欲しい情報が見つからなかったりしてとても困りました…
私は専門家でも医療従事者でもないため、ここから先の記述については根拠が曖昧だったり、場合によっては間違っている情報もあるかもしれません💦
(その場合はご指摘いただきましたら幸いです)
あくまで、素人の一妊婦の体験談だということで、ちょっとした参考程度に読んでいただけると助かります!
産院からはTOLACを希望する場合に提出する同意書を渡され、ここに説明が書いてあるので読んでみてくださいと案内されました。
説明にはTOLACを行う利点と問題点についての記載があり、
ということが書かれていました。
最も恐ろしい子宮破裂の確率は0.2%~0.7%と書いてありましたが、その他のリスクについては確率がわからないのでこれでは何とも言えません。
それにしても、「子宮破裂」というワード…インパクトが強いし怖すぎますよね…?!
そこで子宮破裂についても少し調べてみました。
まず、産院の先生に「子宮破裂した場合どうなるんですか?」と聞いてみました。
先生「お腹が激烈に痛くなります。」
私「破裂したら子宮は全摘するんですか?」
先生「破裂といってもほとんどはピリッと亀裂が入る程度なのでその場合は縫合します。
破裂の規模が大きい場合は全摘する可能性もあります。」
…とのことでした。
では、TOLACをすることによって子宮破裂のリスクはどの程度高くなるのでしょうか?
こちらは、大人気産科医漫画の「コウ○ドリ」を参考にしてみました!
(コミックスの発売が2016年なので、情報は少し古いかもしれませんが…)
コウノ○リ先生によると…
…との記載がありました。
これらの確率を高いとみるか、低いとみるか…人それぞれだと思います。
私の印象は「低くはないな…」でした。
私にとっては、母子ともに健康で出産を終えることが何よりも優先される希望でした。
子宮破裂は怖いし、起こってしまった場合は危険な状況になる可能性もあります。
一方で帝王切開のデメリットについてはどうでしょうか?🤔
ただ、現在は全ての出産のうち1/5は帝王切開が行われていると言われており、ほとんどのお産が安全に行われているので、帝王切開を必要以上に怖がる必要はないのかな、とは思っています😌
TOLACにするべきか予定帝王切開にするべきか、たくさん調べて考えましたが結局結論は出せませんでした。
そんな私がTOLACを選んだ決め手は、助産師さんとの面談でした。
・ここでのTOLACの実施人数は?
・成功率は?
・緊急時の体制・対応は?
・TOLAC成功のためにできることは?
・成功率は?
・緊急時の体制・対応は?
・TOLAC成功のためにできることは?
…などなど…
助産師さんはその場で答えられない質問は産科の先生など別の人に確認して誠実に回答してくださいましたし、不安はあるけどTOLACをしてみたい気持ちも捨てきれない私の気持ちに寄り添って一緒に考えたり励ましたりしてくれました!
その結果、
「この病院のスタッフさんと一緒なら安心してお産に臨めそう…!」
と思うことができ、TOLACを選ぶことにしました。
ただ、最も優先したいことは母子が無事であることなので、決して無理はせず、危なければ即帝王切開に切り替えてほしということも共有しました。
TOLACの出産の場合、子宮破裂のリスクを下げるため陣痛促進剤が使えないというルールがありました。
(産院によっては使用するところもあるようです)
そのため、出産予定日に予定帝王切開の予約を入れ、それまでに自然にお産にならなかった場合には帝王切開をすると説明を受けました。
37週の正産期に入ってからはいつでも陣痛来い来い!という気持ちで、
など、いわゆる陣クスといわれるものを片っ端から試してみました!😁
(焼肉も食べたかったのですが、食べに行く前に陣痛が来てしまいました!)
その甲斐あってか?37週半ばに健診で内診を受けた刺激からか、その日の深夜に初めておしるしと陣痛のような痛みが!
その日は2時間ほどでおさまったのですが、翌日の夜中も同じように陣痛のような痛みが来て今度は10分を切る間隔だったので産院に電話したところ、念のため来てほしいとのことで、陣痛室で様子を見て入院するかどうか判断することになりました。
この時、子宮口の開きは2センチ。
陣痛の間隔は10分を切っていましたが赤ちゃんの位置は高く、痛くて眠ることはできないものの朝になってもお産が進んでいる感じはありませんでした。
(なんなら夜中より遠のいている感もありました😂)
このまま入院して経過を見るか一旦帰宅するか助産師さんと相談し
・その日はたまたま夫が休みで一日家にいること
・自宅から産院まで近いのでお産が進んだらすぐに産院に戻れること
・入院して安静にしているより自宅のようにリラックスできるところで体を動かした方が陣痛が進みやすいこと
などを考慮し、一旦帰宅することにしました。
昨晩徹夜しているので帰宅後仮眠をしたかったのですが結局痛みで眠れず、
「それならもうお産を進めるしかない!早く陣痛強まってくれ!!」
と願いながら、陣痛に悶絶しつつ家の中を徘徊、スクワット、夫に付き添ってもらいコンビニに行く、マンションの階段を上り下りなど必死に体を動かしました!
18:00頃に陣痛間隔も3~4分、いよいよ我慢のしがたい痛みになってきたこともあり、産院に連絡し再度受診!!
さすがにこれは入院しましょう!ということでLDR室(陣痛~出産~産後2時間を過ごす部屋)へ入りました!!
コロナ禍のため、立ち合いも面会もNGなので、ここからは退院まで家族と会うことはできません!😭
痛みの波が来ているときは痛すぎて全くしゃべれずうずくまって
「フーッ!!!フーッ!!」
と波紋の呼吸をすることしかできないレベルに辛かったので、子宮口も4~5センチくらい開いてきているかな?!なんて考えながら内診してもらったのですが、助産師さんが言った言葉は
「う~ん、2センチ…2.5センチくらいかなぁ…」
えっ!?!?!?!?
えっ!?!?!?!?(二回目)
え、待って待って、帰宅して半日近く耐え続けたのに、子宮口0.5センチしか開いてないってどういうこと?!
昨日の深夜から数えたらもう19時間経ってるのにまだ2.5センチ?!
私の心はポッキリと折れました…
私「あの…昨晩陣痛10分間隔になってから19時間経ってるんですが…これ、いつまで私頑張れるんですか…?😭」
助産師さん「こちらとしては、昨晩の陣痛は前駆陣痛として捉えているので、まなみさんの分娩スタートはさきほど電話してもらった18時になる予定です。
なので、今は分娩開始から2時間ですね!初産婦さんは平均15時間くらいなのでがんばりましょう!」
私「え……
ちょっと、もう、心が折れそうです…😭」
助産師さん「いや、折れさせませんよー!☺」
終わった…👼👼👼
TOLACを選んだのは楽に産みたかった(経膣分娩の方が楽だと思っていた)わけでは決してないですし、経膣分娩も大変な出産だということは覚悟していたつもりでしたが、それでもやっぱり私は陣痛を舐めていました…👼
陣痛の乗り越え方については事前に本を読んだり、助産師さんのYoutube動画を見て勉強していましたが、陣痛が進むにつれてもうそんなの全く思い出せないレベルに絶叫しながら悶絶していました…😂
これいつまで続くの?!
もうお腹切ってくれーーー!!!!
と50回は心で叫びましたが、私が絶叫すると助産師さんが駆けつけて腰をさすってくれたり、声掛けしてくれたり、テニスボールを肛門に押し付けてくれたりして励ましてくれたので、なんとか人間の姿を保つことができました…!
また、私はTOLACの出産だったため、LDR室に入ってからずっと赤ちゃんの様子を確認するセンサーを装着していました。
(たぶん、ノンストレステストのものと同じ機械かな?と思います。TOLACじゃなくてもずっとつけているのかは不明です)
そのセンサーで赤ちゃんや子宮に変化がないか、助産師さんが部屋にいない間も常に確認してくれていて、私が陣痛の痛みで暴れてセンサーがずれてしまったりするとすぐに様子を見に来てくれたので安心できました😌
もう辛すぎてこのあたりの記憶はあまりありません😂
もはやいつ子宮口全開大になったのかもわからないのですが、いつのまにか産科の先生が登場し、助産師さんから「次いきんでみましょう!」と言われました!
必死すぎてどうやっていきんだらいいのか頭が真っ白だったので、
「どうやっていきむんですか!? 教えてくださいー!!!!😂」
と叫んだ記憶があります…笑
大きく深呼吸して~、
息を止めて!
おへそを覗きながら!
声は出さずに!
踏ん張る!!!!
そして…
ついに…!!!
無事に赤ちゃんが誕生しました…🥺🥺🥺✨
すぐに大きな産声を上げてくれたので安心しました…!
帝王切開の時は無事に産まれた赤ちゃんを顔の横に連れてきてもらったときは、
「赤ちゃん生きてる…!」
と、安堵し涙が出たのですが、今回は疲労困憊放心状態過ぎて涙は出ませんでした😂(二回目の出産ということもあるのかもしれませんが)
その後、胎盤は特に痛みもなくスムーズに出せたのですが、娘が出てくるとき頭の次に肩が出てくるはずが拳が出てきてしまい、それが引っかかり会陰が切れてしまったそうで、縫合の処置がめちゃくちゃ長くて痛かったです…😭
切れた場所が麻酔が効かない場所らしく、麻酔なしで縫われたので痛すぎてずっと、
「先生、まだですか!?😭 まだ痛いの続きますかー!?😭」
「痛いーーー!!痛いーーーーー!😭」
と叫んでいました…
叫びすぎて先生にやんわり
「痛いと言っていると余計痛いから深呼吸しましょ!」
と諭されました(笑)
私にとってはめちゃくちゃ長くてしんどい時間だったのですが、分娩所要時間は9時間52分で、初産婦(経膣分娩は初めてなので初産婦扱い)にしては早く、安産だったそうです。
話は少し戻るのですが、実は今回の出産はコロナ禍ならではのハプニングがありました…
LDR室に入ってどれくらい経った時だったかは記憶が曖昧なのですが、私が陣痛で悶えている最中に助産師さんが入ってきてこう言いました。
「まなみさん、ごめんなさい、ちょっとお部屋移動してもらうことになりました!
入院時のPCR検査で陽性疑いが出ていて、対応の部屋に移動してもらいたくて…!」
えっ!?!?!?!?(本日三回目)
えっ!?!?!?!?!?(本日四回目)
助産師さん「専用の部屋といってもここと全然変わらないお部屋なので大丈夫ですよ😁」
私「(いや、気になっているのはそこではない!😂)」
私「あの、外来の時に出産時コロナにかかっていたら帝王切開になると思うと言われたのですが、どうなりますか?💦」
助産師さん「まなみさんはもう陣痛がだいぶ進んできているので、このままで大丈夫ですよ☺」
いや、陣痛が辛すぎてなんならここで帝王切開に切り替えてもらえたら終われるなーなんてちょっとよぎったんですが、ダメでした!😂
このあと再検査がありそれが陰性なら問題ないのですが、もし陽性だった場合には出産後赤ちゃんはその場ですぐにNICUに行き、そのまま7日間赤ちゃんだけ入院することになるとのことでした。
(コロナがまん延しているかもしれない自宅に新生児を帰すことができないため)
すぐ再検査できれば良かったのですがたまたま私が入院したのが土曜日の深夜だったため朝になるまで再検査ができず、私は「コロナ陽性疑い産婦」という扱いのまま出産を終えることに💦
そのため希望していたカンガルーケアはできず、出産直後に赤ちゃんはNICUへ預かっていただくことになってしまいました…
前回は帝王切開でカンガルーケアができなかったので、楽しみにしていたので残念でした🥺
結局朝になるまで一人でLDR室で待機し、再検査の結果を待ちました。
結果、「ウィルスは検出されているもののごく微量で人に感染させる量ではないので、陰性扱い」ということでした。
出産2週間ほど前にワクチンの4回目を摂取したので、それで体にウィルスが残っていたのかな?と思ったのですが、医師の説明によると、ワクチンではつかない量の抗体がついているので3ヶ月~半年位前に感染していてその時のウィルスが検出されたのだと思うとのことでした…!
私は一度も感染した自覚がなかったので本当にビックリ…!
知らないうちに無症状で感染していたのかと思うと恐ろしいです…💦
ともあれ、陰性扱いということで通常の産後入院生活を送れることになり一安心でした😌
以上が、私のTOLAC出産体験談でした!
こうやって書いてみるとTOLACであるということで特別なことは意外と少なく、普通の経膣分娩の体験談に近かったのではないかな?と思います。
これは結果として私は無事にTOLACが成功したというだけであって、だから気軽にTOLACをお勧めしたいとか、そういうことでは一切ありません。
私個人の感想としては、陣痛~出産までは本当にしんどくて、
「死ぬ~!助けて~!もうお腹切って!!」
と100回くらい思いました。
正直辛すぎて、予定帝王切開にしておけばよかったと後悔しました😂
が、やはり産後の体の回復は帝王切開と比べ物にならないくらい早くて嬉しかったです✨
もう歩けるの!?
もうご飯食べていいの!?
もうシャワー浴びていいの!?
みたいに、いちいち感動していました!
人間一人産み落とさなくてはいけないのだから、絶対安全!ラクチン!なお産はないと思います。
なので、どちらが楽、とか、どちらがオススメ!とかいうことは無く、妊婦さん本人とご家族が産院と納得いくまで話し合い、分娩方法を選択することが大切だと感じました。
もし、今これを読まれている方でこれから出産を控えている方がいらっしゃったら、怖がらせるようなことをたくさん書いてしまってすみません…💦
ソフロジー法など色々勉強したので本当は「つるんと産めたよー!😃」なんて言いたかったのですが、無理でした…😂笑
でも、出産後は可愛い可愛い赤ちゃんに会えますので、がんばりましょう✨
私も今回TOLACを選ぶにあたってたくさんたくさん情報を調べ、納得するまで産院に相談しました。
もし今迷っている方がいらっしゃったら、お役に立てるかはわかりませんがお話を聞くことはできますので、よかったらインスタのDMでご相談くださいね☺
この記事のライター:まなみ
ハンバーガー好き3歳男の子、0歳女の子のママ。横浜大好きです。
趣味で、親子で楽しめるハンドメイドリボンのアクセサリーを作っています。
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