「マイクロプラスチック」の問題点、海洋だけでなく大気中にも浮遊①  | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2023.09.07

「マイクロプラスチック」の問題点、海洋だけでなく大気中にも浮遊① 



科学的栄養学No.244

◇「マイクロプラスチック」の問題点、海洋だけでなく大気中にも浮遊① 

 

脳環境科学経皮毒講座でもとりあげましたが、近年、海洋汚染源としてその問題が注目されている「マイクロプラスチック」。

 

実は大気中にもさらに微細なサイズのものが漂い、肺の奥にまで到達する可能性が懸念されているのです。

 

私たちの体の中に存在する環境化学物質の80%は吸気吸収によることを講座でお伝えしてきました。

 

これはとても深刻な問題をはらんでいます。

 

私たちの生活に欠かせないプラスチック製品。
 

ポリエチレン(レジ袋やラップ)、ポリプロピレン(文房具、耐熱容器)、PET(ペット)=ポリエチレンテレフタレート(ペットボトル、フリース素材)などが代表的なものです。

 

捨てられたプラスチックが劣化し陸地から河川、海へと運ばれながら分解され、5mm以下のマイクロプラスチック(以下、マイクロプラ)となって海洋を汚染、海洋生物の体に取り込まれていることが話題となっています。

 

ところが、さらに微細なサイズのマイクロプラが大気中にも漂い、人体への影響が危惧されているのです。

 

大気中のマイクロプラが国内で話題になったのは2019年。

 

フランスのピレネー山脈の大気中に都市部と変わらない量のマイクロプラが計測され、マイクロプラ汚染が大気を通じて地球上に広範囲で起こっている可能性が示されました。

 

同年、世界保健機関(WHO)は「人体に取り込まれる量はわずか」と説明しまたが、口から取り込まれるものは排泄されても、呼吸によって肺の奥に到達すると排出されずたまり続けるのです。たまり続けるという意味では経皮毒と同列です。

 

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