40歳以降は脳の容積が10年に5%ずつ減るという事実⑧ | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2023.04.20

40歳以降は脳の容積が10年に5%ずつ減るという事実⑧



科学的栄養学No.227

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座

40歳以降は脳の容積が10年に5%ずつ減るという事実⑧

 

「脳の構造は非常に複雑だが、脳を変えるのは簡単だ」こう語るのは「脳メンテナンス大全」の著者で米国の脳科学者クリステン・ウィルミア氏。

 

今回からは、誰でも実践しやすい「10分で脳を活性化させる方法」を紹介していきます。

 

若いころ、特に20代では、認知機能の衰えを心配する必要はないと思っている人は多いはず。
 

しかし、それは考え直した方が良いようですよ。

 

神経科学者の中には、脳は30代まで成長し続けると考えている人もいますが、人間の脳は25歳になってようやく完成するというのが事実の様です。

 

つまり、20代での食生活、睡眠、運動習慣、飲酒などの生活習慣のすべてが、脳の成長に影響するということを示しています。

 

30代で、脳は完全に成熟し、同時に、自然な老化が始まるとされています。

この頃になると、1日に85000個ものニューロンが失われ、数値化できるほどの認知機能の衰えが現れ始めます。

 

私はオンラインセミナーで解説してきたところですが、脳は前頭葉が一番最後に完成します。しかし、完成すると前頭葉から壊れ始めるというのです。

 

ですから、この年代で脳をケアして老化のプロセスを遅らせれば、より健康で、幸せで、知的な中年期を過ごすことができることになります。

 

40歳を超えると、脳の容積は平均で10年に5%ずつ減っていきます。

しかし、これはあくまで平均値であり、脳をケアする新しい習慣を身につければ、加齢による脳の減少を抑えることができることにつながります。

 

また、40代では、短期記憶、推論、発話の流暢さに支障が出てくることがあります。

 

もっとも、この年代になると、脳は、感情をコントロールしたり他者に共感したりするのがうまくなるのと、集中力と注意力も40代でピークを迎えるのです。

 

50代では、全体的な知識量がピークに達し、新しい情報を習得し理解する能力もピークになります。

 

このことは、中高年の人々が若い頃より認知テストのスコアが高くなる理由のひとつです。

 

頭脳の明晰さは50代がピークかもしれないが、語彙力は60代から70代前半でピークになります。

 

60代のパイロットは、コックピットの機器をチェックするのに時間がかかるかもしれないが、専門知識を蓄積しているため、若いパイロットより操縦がうまい。

 

 70代になると、脳が萎縮するスピードは速まるが、体と頭をよく使っている人は、20代の頃と同じくらい幸福で、精神的にも健康であることがわかっています。

 

また、70代の人は20代の人より幸福度が高いことを脳画像が示唆しています。

 

幸運にも80歳以上になれた人は、これまで以上に脳の健康を保ち、認知機能を向上させ続ける必要があるということです。
 

私自身もそのことを実感しており、楽しく新たな学びを続けることにしています。

 

脳をケアすれば、いつまでも元気でいられて、友人や家族と交流し、本を読み、映画を見て、趣味を楽しむことができるからです。

 

脳画像研究から80代の人でも脳の血流が改善され、脳機能が向上することが報告されており、いくつになっても脳は変えられることを示唆しています。

 

 

 

 

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