2021.05.18
安易な活用は注意!奨学金の実態とは。。
こんにちは。
日々の生活に安心を提供するファイナンシャルプランナーの渡邊です。
奨学金の返済を巡り、日本学生支援機構が半額の支払い義務しかない保証人に全額を求めていたことに対して、
半額を超える分は機構の不当利得だとして返金を命じる判決を札幌地裁が下したというニュースが報道されました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50064/
内容的には、法的な返済義務に関するニュースですが、
昨今、奨学金の利用者が増えている中、ご自身にも関わってくることかもしれません。
今回は、奨学金の取り巻く現状について見ていきましょう。
労働者福祉中央協議会による2019年「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査※」によると、
学生支援機構の奨学金を利用したと想定される39歳以下の奨学金制度利用者は、
おおむね2人に1人となっており、
「有利子」の割合が41.2%、「無利子」の割合が30.1%と、
7割強が返済の必要な奨学金を利用していることが分かります。
借入の状況をみていきますと、奨学金の借入総額の平均は324.3万となり、
その中でも借入れ総額「500万以上」が12.4%と、比較的多額の奨学金利用が目立ちます。
返済状況については、毎月の返済額が平均16,880円、平均返済期間が14.7年となっており、
学校を卒業し社会人になってからコツコツと長い期間返済が続くことになります。
※https://www.rofuku.net/pressrelease20190312/
卒業して15年近くの間で、結婚や子育て、住宅購入などライフイベントがあることを考えると、
奨学金の負担がじわじわと重くのしかかってくることになります。
奨学金の返済があることにより、貯蓄がなかなか出来なかったり、新たな住宅ローンを組めないことも。。
お子さまへの将来の負担を軽減する為にも、早めの教育費準備が必要となります。
現状でしっかりと準備出来ているか不安な方はぜひ一度ご相談ください。
ご自身の家庭にマッチした効果的な教育費準備についてアドバイスしています♪