知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その11】~お金の話~ | 櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

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櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

2020.12.16

知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その11】~お金の話~

皆さんこんにちは。櫻行政書士事務所の補助者で、知的障害を持つアラサーの息子と元気に生きている市木です。

今回はお金の話をしようと思います。

ひでくんは重度知的障害を持っているので、親がいろいろなことをお世話しながら生活しています。

意思の疎通の難しいひでくんの事をあれこれと親が決定しなくてはいけなくて、また決めて欲しいと言われることも多くて、ひでくんが何を思っているのか探りながらの生活です。

ひでくんが小さい頃は「ひでくんとお母さんは一心同体ね」などど冗談交じりによく言われましたが、そうしないと日常生活が成り立たない感じでした。
(ひでくんがアラサーになった今ではさすがにそこまでの感覚はありませんが(笑))

しかし「お金」の事に関してはひでくんが小さなころから「ひでくんのお金」の意識を持っていました。

これは私自身が自分の親からしてもらっていたことが大きいと思います。私の親は私が小さい頃から私名義の口座を作ってくれていて、お年玉など私へもらったお金を貯金してくれていました。そして成人した時にその通帳を私に渡してくれました。

このことから私は自分の子どもにも同じように子ども名義の通帳を作り、子ども達にもらったお年玉を貯金しました。

長女・次女は大きくなってお金のことがわかるようになると、自分が貰ったお年玉の金額を確認して、預けるお金を私に渡していました。私の方も入金した金額の報告を長女・次女にしていました。そしてそれぞれ大学生になるときに「これからは自分で管理しなさい」と通帳を渡しました。ひでくんはお金のことを理解出来ていなかったのですがお姉ちゃんたちと同じように通帳を作りお年玉を貯金していました。

理解できていなくても子ども達には平等にしなければと思ったからです。

後日、この考え方が「財産管理」だと知りました。

重度の障害があってお金のことが良く理解できなくても「ひでくんのお金」はひでくんの為に使うべきもので、親が勝手にできるものではありません。

お金に対しての考え方は各家庭で様々なとらえ方があると思いますが、障害を持つ子が大きくなった時に「子ども名義のお金は子どものもの」という考え方は大事になります。

これからお年玉などお子さんにいただくお金があると思います。

ぜひ通帳を作って「子どものお金」として、自分たちが使うお金と分け考えることに慣れていってもらいたいと思います。

TEL:045-350-9369

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