知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その10】~「身につけておいて良かったと思うこと」最終回~ | 櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

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櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

2020.12.11

知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その10】~「身につけておいて良かったと思うこと」最終回~

皆さんこんにちは。櫻行政書士事務所の補助者で、知的障害を持つアラサーの息子と元気に生きている市木です。

今回は身につけておいて良かったと思うことのお話しの最終回です。

成長したひでくんを見ていて大事だったなと思うことは「やったことがある」という体験を数多くしていたことが現在のひでくんの支えになっているということです。
訓練をうけていたときに「引き出しの数を多くしてあげてください」と言われていました。

「お手伝い」は最も身近でとても役に立ちます。

例えばひでくんでいうと、お茶わんやお箸を並べること、片づけることが出来ているので現在の通所先での食事の時に戸惑うことがありません。
お買い物の荷物運びをしていたので、通所先の製品の配送するときにも配送要員です。

人のために働くことに抵抗がないことは、大事なことでした。

また電車やバスを利用してお父さんが旅行に連れていってくれたことも、ひでくんにとっては役に立ちました。

公共交通機関でのマナーも「やったことがある」ひでくんには無理なくできることでしたし、泊まった宿もホテルなのではなくかんぽの宿やユースホステルだったので他人と食事をすることや、いろいろなタイプのベッドにも慣れることが出来ました。

この体験で、のちに修学旅行の時などに先生から「行ったことのないところに連れて行っても安心です。」と言われるまでになりました。

これらのことは特別なことではなく、家庭生活の中で行えることであったり、家族で過ごす時間の中で増やすことの出来る「引き出し」であったと思います。
知的障害を持つ子を育てることは困難なことも多くありますが、家族の日常を大切にすることが一番の「体験」だったと感じています。


ムラサキシキブ
TEL:045-350-9369

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