知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その9】~私がつまずいたことについて~ | 櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

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櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

2020.11.26

知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その9】~私がつまずいたことについて~

皆さんこんにちは。櫻行政書士事務所の補助者で、知的障害を持つアラサーの息子と元気に生きている市木です。

前回まで知的障害を持つアラサーの息子の現在の生活の中で、身につけておいて良かったと思うことのお話しを綴ってきました。
今回は私のつまずいたことについてお話ししようと思います。

ひでくんが3歳の時に障害がわかり、その時から療育センターに通い地域の訓練会にも通ってひでくんを「成長させよう」「健常児に近づけようと」毎日訓練に取り組みました。

訓練会でも「お母さんが指導できるようなって子どもを伸ばしましょう」とも言われていました。

初めはどんどん出来ることが増えて「これが出来るようになった」「成長している」と喜んでいたのですが、そのうちこちらの要求もだんだん高度になった為か、なかなかできないことも増えてきて、そのうちにひでくんのことを「まだ出来ない」「どうして出来ない」と批判的に見るようになってしまいました。
多分冷たい視線でひでくんのことを見ていたのだろうと思います。

そのうちに、ひでくんを健常児に近づけることが出来ない自分にも限界を感じて疲れてしまい「訓練」と名のつく事を一旦止めることにことにしました。
ひでくんが小学校低学年の頃でした。

「訓練」をしてひでくんを成長させなければというプレッシャーから解放されて私の気が楽になり、私がひでくんを見る目が変わった為だと思いますが、ひでくんがかえって落ち着いたように思います。

「日常生活をしていく上で必要な事を自分で出来るようにする事」は大切なことですが、当時私が目指していた「健常児に近づけようとすること」は間違っていたのだなと今なら思います。

目標を間違えないように、親子共に無理をしすぎないことが大事だったなと思います。


蜜柑
TEL:045-350-9369

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