知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その13】~「言葉」について~ | 櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

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櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

2021.03.03

知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その13】~「言葉」について~

皆さんこんにちは。
櫻行政書士事務所の補助者で、知的障害を持つアラサーの息子と元気に生きている市木です。

今回は「言葉」についてのお話です。

「言葉」に関しては知的障害の程度によって取得できるかどうか、どこまで取得できるかなど大きく差が出るところです。
重度知的障害のひでくんは「発語」が出来て、1~3語文を言える程度です。

「言葉」での会話が成り立たないことで、ひでくんの「感情」や「要求」などを解明することは手探り状態でした。
しかし今になって考えると、ひでくんからいろいろと学ばせてもらったのだと思います。

学んだこととは、まず「感情」を伝えるのは「言葉」だけではないということ。

そして「言葉ですべてを表現できるわけではない」ということです。

それまではお姉ちゃんたちとは会話ができることで言葉での返事を鵜呑みにしていたこともあったのですが、ひでくんのことの理解が深まるとともにお姉ちゃんたちも感情や要求を身体で表していることに気づきました。

そして特に、まだボキャブラリーも少ない子どもが自分の感情や要求を言葉に出来ないのは当然だと思いました。

ひでくんにこのことを気づかせてもらって、お姉ちゃん達をより理解できるようになったと自負しています。
(後日、お姉ちゃんたちが大きくなてからも「何も言っていないのになんでわかるの‼」とたびたび言われました)

また産業カウンセラーの資格を取るときも「クライアントの、言葉だけでなく身体で語る感情を読み取りましょう」という指導にも「それ知ってる」状態でした(笑)

「言葉」が理解できて「会話」が通じている(通じていると思っている)と、ついすべて言葉で相手を「理解できている」と思ってしまいますが、そうではないことをひでくんから教えてもらったことは私の財産になったと思っています。

TEL:045-350-9369

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