知ってトクする!所得税と住民税の違い | 子育て・お金のアドバイス 加藤理【FP 兼 IFA】

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子育て・お金のアドバイス 加藤理【FP 兼 IFA】

2022.04.15

知ってトクする!所得税と住民税の違い

私たちは、日々、さまざまな税金を支払っています。
いろいろと支払っているのはわかるけど、詳しく知らないなんて方も多いですよね。
特に、所得税と住民税に関しては、会社に勤めていたら、なんとなく給与から天引きされているので、あまり意識する機会がない方も多いはず。
実は、知らないと損するかも知れない所得税と住民税の違いについて紹介します。

所得税とは

所得税は「国税」です。
ということは、国が個人に課税しているので、国に税金を納めます。
所得税は、いわゆる累進課税という仕組みで、収入が多くなればなるほど増えていきます。
ちなみに、あなたは昨年、所得税をいくら納税したか理解していますか?
所得税に関しては、源泉徴収票で知ることができるので、確認してみるといいですね。

住民税とは

住民税は「地方税」です。
これは、都道府県と、市区町村に税金を納めています。
住民税は所得税と違って、一律約10%の税率です。
ちなみに、住民税に関しては、5月~6月頃に受け取る、住民税決定通知書で知ることができます。
ワンストップ特例でふるさと納税をしている人は一応チェックするとよいですね。
前年度に納めたふるさと納税が、きちんとお得になっているかどうか、答え合わせになります。

支払う時期も違う!

所得税

所得税は毎月納税しています。
その年の所得に課税されるため、あらかじめその年の収入を予測して給与から差し引かれます。
こうすることで、国は確実に税収を得ることができるんですね。
あくまで、予測の金額なので多く払いすぎてしまうこともあります。
その帳尻あわせをするのが年末調整です。

住民税

住民税も毎月納税しています。
所得税と違うのは、昨年の所得から計算された昨年の税金を、今、納税していること。
1年分の収入が確定した後に、翌年6月から納税が開始されます。
例えば、仕事を辞めたときは、やめる前の収入に応じて住民税を納税しなければならないので、しっかり準備しておいた方が良いですね。
逆を言えば、新社会人の場合は、1年目は住民税の納税がありません。
と言うことは、次の年から住民税も引かれるので、手取りが減るなんてこともよくあることです。
やはり、どっちの場合でも税金に関心を持つこと、知ることで備えておくことは大切ですね。

住民税と所得税は節税できる

ふるさと納税

ふるさと納税は好きな自治体を選び、納税できる制度です。
節税効果があるだけでなく、返礼品ももらえるおトクな制度なんです。
ワンストップ特例と確定申告で申告する方法があります。
ワンストップ特例は住民税のみ控除され、確定申告は住民税の還付と所得税の控除がされます。
どちらにしても限度額や控除される金額はほぼ一緒なので心配はいりません。

医療費控除

医療費控除は10万円以上の医療費がかかった年に控除されます。
自分だけでなく、家族分の医療費も含めていいんですよ。
対象の年には確定申告する必要があるので、常に一年間は領収書を取っておき、忘れずに確定申告しましょう。

iDeCo

iDeCoは将来に備えるために、自分で掛け金を積み立て運用する年金の制度です。
なんと、掛け金が全額所得控除され、所得税と住民税の負担が減るんです。
確定申告でなくとも、年末調整で手続きできます。

住宅ローン控除

住宅を購入して10年から13年は年末のローン残高によって税金が安くなります。
購入した最初の年だけは確定申告が必要ですが、あとは年末調整でできるので、簡単です。

今回は所得税と住民税の違いについて紹介しました。
どのような仕組みで金額が決まっているのか、何が節税になるのかご存じでしたか?
税金について知らないと損することもあります。
自分の収入や税金の仕組みについて、知ることも大切です。