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河原社長 横浜市の子育て応援者インタビューVol.2

2019.10.31

横浜市南区に熱い経営者がいます。株式会社太陽住建の河原社長です。7月には国連の【SDGsハイレベル政治フォーラム】にてSDGs活動に関する発表を行っておられます。今日はその活動について又、河原社長の現在に至るまでの思いなどを伺いました。


株式会社太陽住建 代表取締役
河原 勇輝 氏

・1985年(34歳)
・横浜生まれ横浜育ち
・中学卒業後、外構工事会社に就職
・24歳の時に独立し「㈱太陽住建」を設立
・NPO団体 green bird 横浜南 チームリーダー
・認定NPO法人市民セクターよこはま 理事
・一般社団法人リビングラボサポートオフィス 代表理事
・4人の子供のパパでもある
 

子供の環境づくりとは?

子供が大人と交わるきっかけは中々作れないがグリーンバードは誰でも参加でき、子供と大人が共に会話をしながら町を綺麗にしていきます。

そもそも今、子供と大人が交わるところがものすごく少ない。そして今、子供は公園にゲームを持っていくような時代で遊具を使って遊ばずにゲームで遊んでる。なかなか、人と関わることが出来ない。そのような中でまず、人と人の接点を作ろうとしたのが清掃活動のスタートとなった。

大人が子供を褒めてくれる。ごみを拾っていると大人がすごく褒めてくれるのでやりがいを感じてどんどん、ごみ拾いをする。環境問題を知るきっかけにもなる。色んな大人と交わると色んな発想が生まれてくる。


地域貢献をする思いのきっかけは?

創業2年目に会社が厳しい状況だった時、地域から仕事がもらっていないという事に気づいて地域に愛される企業になりたいと思いました。最初は会社の門(かど)をゴミ捨て場にしてくださいから始まり、今に至ります。

毎日、ゴミ拾いをしていると犬の散歩の人と話すようになり、その人が町内会の役員だったりしてその人と話していると今度、餅つき大会に来てくださいという事になり、そこに行ったらエアコン壊れたからみに来てくださいという事になり、どんどん地域の人と交流するようになり、自分自身が楽しくなってきた。




事業だけでも忙しいのに貢献活動を精力的にされている源は何ですか?

「どうせ頼むなら太陽住建という言葉」
「困ったときに顔の浮かぶ存在」
この二つを仕事で大切にしている。

結局すべてがそこに繋がる。
そこを軸にして活動している。
本業は社会の貢献につながっている。それをどうつなげていくか?町の人と顔と顔が見える企業になっていきたい。

本業を通して社会貢献につなげていくと「どうせ頼むら太陽住建」「困ったときに顔の浮かぶ存在」というのが実現される。今回の台風の時にも電話が鳴りやまなかった。



 
子供達への関わりのきっかけを教えてください。

中学もろくに勉強していなかったので建築業の先輩についていった。あの頃、私には仕事を選ぶという選択肢は全くなかった。先輩のコネから石やに就職をした。大体そういう人は選択肢がそれしかなくてそこから悪い道に進んでいくか、そういう道からそれてまじめに仕事をするかどちらかなんです。給料もらったら全部使ってしまうとか、15歳から働いてきたので遊びました。

17歳で子供出来たので心を入れ替えて関わる人たちも変わり、その頃から社会に貢献しようとしている人達と関わり始めました。その頃、勤めていたフェンス会社の社長が社会貢献意識の高い方でとても良い影響を受けました。

なんといっても家族が出来たことが私の大きな節目だったと思います。自分自身が変わらなくちゃいけない、このままではいけないと思いました。アンテナが変わったというか、子供が出来たという事で関係する人が変わった。悪い道には絶対、行かないという強い思いがありました。


世の中、子供が出来ると夫婦仲が悪くなるという現象が多いですが夫婦仲は良かったのですか?

仕事終わったらすぐ家に帰るというように家族を大切にしていました。外に遊びに行かなかった。僕が飲みに来るっていうと奇跡的な感じで「良く来た❢❢」と言われました。





子供のころの思い出を教えてください?

僕は挫折を繰り返しました。
私は小さいときから吃音でした。しゃべれなかった。いじめられたというより、小ばかにされたり、笑われた。

しかし、ある時をきっかけに吃音があまり気にならなくなりました。そのきっかけは挑戦なんです。私の場合は逃げずに挑戦し続けて吃音か軽くなっていきました。

挑戦したのは最近です。今まで人前ではしゃべらないって決めて生きてきました。今から5年前に地域貢献を大切にビジネスをしていたのである時に神奈川オーディションというのがあって応募したらとんとんと進んで最終選考がパシフィコ横浜での発表です。そんなところに登壇したら詰まっちゃうなと思ったので、いつものように逃げてしゃべるところは社長不在という事で社員に頼んだ。

そしたらビジネスオーディションの人に「何考えているんですか?社長が考えてここまで来たビジネスを従業員にしゃべらすなんてことはやってはいけない!」と言われた。それは参ったなと思い、前日の夜はなかなか寝られず、当日は案の定 吃音がかなり出てしまい、応援にかけつけてくれた方々もビックリされたと思います。

でも大きな賞を頂いた。

そのとき、自分が今まで隠していた吃音って隠せないんだと初めて気づきました。それでオープンにしようと思い、お呼びいただいたイベントにて登壇するようになり、登壇するようになったら様々なイベントにお呼びいただけようになって「本業を通して社会貢献」について話す事が月3~4回になりました。今も月に何度か日頃の取り組みについて話すんですけれど、そうこうするうちに吃音が軽くなっていった。

地域で働くという選択肢も与えたい。働くって子供のころは大手などの大きなところしか、知らない。実は地域の為にさせているのは地域の企業なんだよという事を知ってほしいので色んな企業を子供たちに紹介するイベントをしています。
 


親(ママやパパたち)に伝えたい事はありますか?

私は子供をあまり縛らないようにしている。 子供の考え方を大切にしています。本当に難しいですよね。でも私は子供が何でも親に言える存在でありたい。やりたいことをまっすぐ進んでやってほしい。親は子供の立場になって物事を考えてほしいし、頭ごなしに怒る前に一息ついてほしいと思います。


これからの横浜の発展には?

多世代が集うことが大切だと思う。地域の住民が手と手を取り合い、ゴミ拾いなど、緩いつながりでつながっていく事がこれからの少子高齢化は必要だと思っています。
 


 

 
◆活動紹介◆
 

①地域貢献として
井土ヶ谷アーバンデザインセンター開設、消防団への加入、空き家活用、障がい者等の就労支援、太陽光発電設備の寄付、地域の祭へ出展や協賛、復興支援、学びサポート、グリーンバード 等
 



②子ども達に社会経験を提供
地域の為に何ができるかを一緒に考え、子ども達に学ぶ楽しさ、協同でつくりあげることを知ってもらい、「働く」の視点で街を見渡すきっかけに。
子どもの選択肢の一社となれるよう活動を継続していく。
 





③グリーンバードについて
世界に100チームあります。私自身が子供の環境創りに力を入れてきました。
子供の参加率で横浜は世界一です。








 

河原社長、インタビューへのご協力ありがとうございました。
 

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