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第2回「私の子育て」インタビュー 青木社長×ぐるっとママ

2019.07.26

「私の子育て」インタビューシリーズ、第2回目は、目標達成のプロフェッショナル、アチーブメント株式会社の青木仁志社長です。子育てでの思い出深いエピソードや、「もし戻るなら子育て中のどの時期か」など、興味深いお話をきいてきました。インタビュー最後には、子育てではどんな考え方が大事なのか、青木先生からママやパパへアドバイスです。
 


<青木社長の子育て家族構成>
ご本人・妻・長女・長男

 

思い出に残るエピソードを教えてください。

青木社長:
私には娘と息子が一人ずつおります。まず娘の事から話をすると、一番記憶に残ってるのは、会社を創業して、経営が一番苦しかった時のことです。朝から晩まで仕事をしていたので、無認可の小さな保育園に、どこの家庭よりも朝早く預けていました。そして迎えに行くときには、一番最後。遅い時間に迎えに行くと、いつも一人遊びをしていた娘を見て、「一日も早く、もっと早く迎えに来られるようにしてあげたい」「頑張ろう」と強く思いましたね。決意を新たにしたことを鮮明に覚えています。一人で遊んでいる娘の姿は、今も目に焼き付いて、忘れられないですね。

息子に関しては、1歳半~2歳前から、日本でもトップクラスの幼児教育を受けさせようと考えて、親元離れて1ヶ月間、斑尾高原という山で行われる合宿に、預けたんです。その時息子はまだ年少さんで3歳ぐらいでした。そこに連れて行く時、息子が、離れたくないからと泣く姿を見て、やっぱり、強く後ろ髪を引かれる想いをしました。親の私の方が、胸がいっぱいになりました。だけどやっぱり、将来立派な人間に育ってほしいと思うからこその決断なわけです。離れるのは辛いけれど、あえて、そういった自立のための経験をさせるんだと。凄く自分なりに葛藤したことを覚えています。

それから、娘や息子を軽井沢にキャンピングカーで連れていった時のこともよく覚えています。実は、小学校の1年生ぐらいの時に「キャンピングカーで旅行に行こうね」って話していたことを、なかなか実現できていなかったんですね。そして、子供たちが中学校を卒業するまでに、やっと実現することができました。特に会社の創業期は、なかなか家族との時間をとることができませんでしたが、子どもたちとの約束は必ず守ることは徹底してきました。「これでお父さんは、全部の約束を守ったよね」って僕が確認をした時に、子ども達が、「パパは本当に全部の約束を守ってくれた」と、いうふうに言ってくれました。その言葉が、すごく嬉しかったことを覚えています。
 


 
 
中学の頃の反抗期はどのようでしたか?

青木社長:
娘には、「パパ、微妙」って言われて冷たくされましたね(笑)。グレる事はなかったけど、パパ微妙、とよく言われたものです。ただ、僕は娘を愛していましたから、なんと言われようと、正しさを押し付けたり、ガミガミ言ったりするようなことはせずに、娘を受容し、支援する関わりをし続けました。
それで娘が成人してから言ってくれた一言に本当にそうだなと思ったんですけれど、『もし、私があの微妙な時期に、ママやパパが私に正しさを押し付けていたら、こんな風に自分の人生はなってなかったと思う。どんな時でも、自分には安心安全な守られている場所があって、家に帰ってくれば自分はとにかく心に平安があった。それは、ママもパパも、私に正しさを押し付けずに、温かく見守ってくれたからだと思う。』と。この一言で、僕はすべての苦労が報われたように思います。だから、実はうちの息子も娘も、特に反抗期というのは僕から見ると無いんです。

 
 
勉強についてはどのようにお考えですか?

青木社長:
僕は一度も、子供たちに「勉強しろ」と言ったことがないんです。というのは、自分自身が貧乏な家に育って、早くから社会に出て十分な教育を受けていない人間なので、自分が出来もしないことを人にやれという事を言わない、というのが僕のモットーだからですね。勉強しろとは一度も言いませんでした。そしたら、子供たちは最初は本当に勉強をしませんでした(笑)。
だけど、二人共、アメリカに留学し、娘は自ら主体的に、勉強する目的や勉強する意味を見出して、奨学金ももらって、オールAで卒業してくれましたし、息子も全くCが無くって、AとBしかない成績で卒業してくれましたよ。
だから、あくまで子供たちの環境的側面を整えることしか、親には出来ないだろうと思っています。
僕は勉強しろという言葉は使わない教育をしてきました。本人が自ら勉強をしたくなるように、親としてどうそのための環境を整えるか、を考えて実行することが、親としての務めだと思っていました。
 
 
 
子育てをやり直せるとしたらいつの時代に戻りたいですか?またそれは何故ですか??
 
青木社長:
それは息子の3歳までの期間ですね。何故かというと、当時ベビーシッターを雇っていたんですよ。そのベビーシッターさんが、僕の目を盗んで、子供たちにお菓子をやっていたんです。人柄は良かったけど、子供たちに言うことを聞かせるために、お菓子を与えてしまっていたわけです。これが一番の僕の失敗ですね。そのお陰で、息子はお菓子好きになってしまいました。これは頭にきてるわけです、そういう事言っちゃいけないんですけど(笑)。そのベビーシッターさんが、人柄は良かったんだけれど、お菓子を食べさせる人間だったわけです。僕がお菓子を食べないのは何故かっていうと、子どもの頃お菓子を食べたことがほとんどないからです。貧乏な家に育ったので、お菓子を願望の中に入れることがなかったわけです。この時に戻れたら、同じベビーシッターさんを選ばないですね(笑)。
 
 

 
今の子育て中のパパやママにアドバイスをいただけますでしょうか。

青木社長:
シンプルに正しさを捨てたほうがいい、ということでしょうか。はっきり言ってしまえば、子どもというのは、天から養育を任された存在です。決して親の所有物ではないわけです。私物化しない。そして天から預かった我が子を、立派に育てあげるという役割を果たしてほしいと思います。
 


 

(青木様 この度は貴重なお時間を頂戴し、掲載にご協力して頂き、誠にありがとうございました。)



 

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