知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その2】 ~長女に教えられたこと2~ | 櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

法律にかかわる様々な問題のお手伝いをします。

櫻行政書士事務所 行政書士 櫻井正明

2020.03.04

知的障害のアラサーの息子と元気に生きています。【その2】 ~長女に教えられたこと2~

皆さんこんにちは。櫻行政書士事務所の補助者で、知的障害を持つアラサーの息子と元気に生きている市木です。
 
前回のお話「長女に教えられたこと」の内容で少し分かりづらかったかな?と思うところがあったので、補足します。
 
【長女に教えられたことpart2

前回、私は長女から「私にとってひでちゃんは『障害児のひでちゃん』でなくて『弟のひでちゃんに障害があった』ということなんだよね~」と言われたと話しましたが端的に言うと母親の私自身が「ひでちゃんを『自閉症という障害への価値観』にとらわれて見ていた」ということに尽きると思います。

私自身がザ・昭和育ちなので「妹なんだから○○しなさい」とか「女の子はこんなことをしてはいけない」などどいう『女性へ価値観』からの指摘を言われ続けていてその言葉になんだかモヤモヤした違和感を感じていました。

自分の子供にはこのような言葉は言わないぞと誓い、長女にも「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」「もっと女の子らしくしなさい」などの言葉かけはしないように気を付け、「○○だから」というような思い込みをしないよう、あるがままを見ていくという心で子どもと向き合おうとしていたのにもかかわらず。。。

息子のひでちゃんが自閉症と分かったとたんに「ひでちゃんは自閉症だから」「自閉症の子はこういう行動をするのよ」と『自閉症という障害への価値観』にとらわれひでちゃんをみていたのです。
 
「自閉症」の障害特性について、当時何もわからなかった私はいろいろ勉強が必要でしたが、それはひでちゃんを『自閉症という障害への価値観』で見るためではなく、「どうすれば親の気持ちを伝えることができるか」「ひでちゃんはどういう気持ちでいるのか」の親子の交流を深めるための「ツール(道具)」として必要だったと今思い返して感じます。

自閉症の事を勉強しても、それでひでちゃんのことが分かったわけではなかったのです。

ひでちゃんを理解するには、あるがままを見ていく心で向き合い、親の理解できない行動に関しては「(自閉症理解の為の)ツール」を使って解読を試みるという繰り返しでした。
 
今はもうアラサーの息子ですがお互い言いたいことはなんとか解読できている(たぶん)の状態になっていると思います。
私が『自閉症という障害への価値観』にとらわれている事に気づかせてくれた長女には今でも感謝しています。



<河津桜>

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとママ横浜は一切の責任を負いません
TEL:045-350-9369

CALENDARカレンダー

  • 2024年05月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

CATEGORY記事カテゴリ

NEW新着記事