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第1回「私の子育て」インタビュー 佐藤英郎先生×ぐるっとママ【前編】

2019.06.21

「私の子育て」インタビューシリーズ、記念すべき第1回目は、アチーブメント株式会社で多くの受講生を幸せと成功に導いている佐藤英郎先生です。ぐるっとママ代表の山本とは十年来のお付き合いです。セミナーの中でもためになる子育ての話をきくことはありますが、子育てだけをテーマにお話をきくのは今回がはじめて。夫婦関係や家族会議、子どもの反抗期、受験についても語っていただきました!子育て世代のママやパパにぜひとも一読してほしい内容です!
 


<佐藤先生の子育て家族構成>
ご本人・妻・長女・長男・次女

 

思い出に残るエピソードを教えてください。

佐藤先生:
子どもが出来た後、
・夫婦喧嘩は絶対しない
・朝起きたら必ず挨拶をする
・お互いに「ありがとう」という言葉を使う
・家で一番稼ぐのは私
・家で一番偉いのは私
・最終決定権は私 

と妻と約束をして我が家の子どもを育てる方針を決めました。

一番重要に考えたのは、妻は素敵な女性で大好きです。そして、仲良くしたいということです。

元々喧嘩はしないけれど、絶対子どもの前で喧嘩はしないと言うことを約束して、妻も了解してくれました。

お互いにそれが子どもを育てる上で一番大切と考えたので、それ以来、結婚して35年になりますけれど、お陰さまで結局子どもの前であろうが子どもの前でなかろうが妻と喧嘩した事はありません。

それは子どもにとっても良かったと思います。

今でも子どもたちはパパとママって本当に超仲良いよねって、それを自慢にしてくれます。
 

 
 
失敗談、反省点を教えてください。

佐藤先生:
これは反省点ですけど、実は私は結婚した年に会社を作って立ち上げましたので、土曜も日曜も働いていました。公開研修は当時、金・土・日でやっていました。

ですから、実は私は子どもの授業参観とかですね、運動会とか、それから学芸会とかそういう子どものイベントに参加した事がほとんどありません。

それはね、本当に今になって思うとあの…残念だったなと思います。

当時、私としてはとにかく稼いで収入上げて会社を軌道にのせて、家族を養うのは私の仕事だって考えていたので、妻もそのことに対しては何の不満も言ったことはありません。

土・日も仕事に出ていましたが、それについて何かこうして欲しい、ああして欲しいって妻に言われたことはなく、お互いに暗黙の役割ができていたと思います。
 
-お子さんたちにどうしてパパ来なかったの?とは聞かれませんでしたか?

妻が、パパは皆のためにちゃんと仕事しているから来られないんだよ、と。

他のパパはどうして来ているの?とか子供たちから聞かれたようですけど、それはうちのパパは土曜も日曜も皆のために働いているのよって言っていてくれたので、子供たちに質問されたり、不満で言われたことは一度もないです。

でも私は言っていたのは「パパにとってはママが一番で君たちみんな二番だよ」と。

そうすると子ども達がワーっと来て「ねぇねぇ私とママのことどっちが好き?」とか「誰が一番好き?」とか聞きてくるのですね。

「えー!一番じゃないの?」なんて言われても「一番じゃない二番だよ」っていつも言っていました。僕のこう見方かもしれないけど、「えー!」って言いながら嬉しそうな顔をしていました。

-のちのちその影響はどのようなところに出たと思われますか? 

子どもたちは妻をすごく大切にします。自分の母親をね。すごく3人の子どもと妻は仲が良いです。

何でも今でも相談するし、私は仕事とかで出ているんですけど、子ども達は家にしょっちゅう遊びに来ているし、妻と3人の子どもはめちゃくちゃ仲が良いです。

それはきっとそういうことが影響あったんじゃないかなと思います。
 
 
 
「子どもは勉強するべき」とか、「なんでゲームばかりやっているの」とか、子どもに対しての躾(しつけ)についてはどうされていらっしゃいましたか?

佐藤先生:
下の子が小学校入るあたりからずっとやっていたんですけれど、それは「家族会議」です。

私が家族と一緒にいられるのが日曜だったので、研修が終わったあと日曜の夜は、絶対スケジュールを入れませんでした。

家族は僕が家に帰ってくるまで食事を待っていてくれて100%家族と食事をしていました。

そして実は家に白板が置いてあって「今週の議題」みたいなのが書いてあって、それは子供たちも書くし、親も書くんですよ。

例えば「将平の部屋が散らかっている事」とか。それから「携帯が欲しい」とか。子ども達が自由に書いています。それが議題になるんです。そうすると食事が終わるとコーヒー飲みながら、お茶飲みながら、ジュースを飲みながらみたいな感じでその会議が始まるんです。携帯が欲しいとか、それからもっとお小遣いもっと上げて欲しいとか、っていうふうに話が始まるんですね。

その時に私がどういうスタンスを持っているかというと、【100%聞く】ので、パパどう思う?と意見求められてもあんまり自分の意見を言いませんでした。

そうすると子ども達が色んなディスカッションして、パパが「そうだ!そうだ!」とか、「もっと詳しく聞かせて」とかって促していくと、子どもたちは色々意見を言うので、将平の部屋が散らかっているとか、親が言わなくても子どもたち同士であの部屋散らかっているよとか。

今でも覚えていますが、娘が物取りに将平の部屋へ行った時に、将平の部屋からエロ雑誌が見つかったんです。小学校5年か6年の時だったんですけど。

エロ雑誌見つかった、パパこれでいいの?って言うので将平がえらい反抗しちゃって「いいじゃないか、まだ見てないよ」とか「これから見るんだ」とか、色々言っていましたけれど、子供たちの間でそう言うやりとりをさせていました。

家族会議は途切れることなくずっとやっていて、子ども達が結婚するぐらいまでやっていたんじゃないかな。

うちは大学終わったら家から出す方針だったので、大学出たら自分でやってね、家に入れないよって。近くから通っても家から出すからねって。僕はパパとママと二人になりたいって言って、子どもも大学出るまで家に居ましたけどそれまで家族会議はずっとやっていました。

だから、日曜日の夜はもう本当にそういうものだってなっていたので、食事が終わってもみんなテレビもつけないし、なんだかんだ話したりして、時には夜10時、11時、12時まで、なんのかんの家族でワイワイワイワイ話していました。多分、子供たちにとってはそこで色んなルールが決まっていきました。

 
それ(家族会議)は何十年も続いていると子ども達の育成というか性格であったり生き方であったりかなり影響すると思うのですが、例えばどんなもの、これはこの影響だなって感じるものはありますか?

例えば子ども達が物欲しいって、例えばパソコンとか、あるいはスマホが欲しいとかっていう時に、それも議題にあげたんですね。

子ども達はママに対して下交渉していてパパこれOKしてくれるかな?とか約束として大きな決定はパパが了解しないとダメだってなっていたんですよ。

ママももちろん普段買い物とか全部やっちゃいますけど、ちょっと高いものとか高額なものはパパが決定しないとダメだよってなるのでそれで子ども達は家族会議で私にプレゼンをするんです。何で携帯が欲しいかとか時には文章書いてきてそれを読んで、プレゼンするんですよ。

だいたい理由は「他の子達が皆持っている」って言うんですね。それが基本的な理由が多かったかな。

でも私は、他の人が持っているんじゃなくて、君にとっての必要性が何かよく分からないので来週もう一回プレゼンし直しとかね、結構突き返したりしてましたんで。「わかった」と子ども達もそういうものだと分かっていたんでそういった点では論理的な思考力と言うか、自分で勉強する力とかそういうのが相当ついたんじゃないかって思うし、本人達もそれは仕事に役に立ってると言いますね。
 
 
先生は家に帰ったらどんな感じですか?
 
佐藤先生:
妻に言わせると「あなたは何もできない人」です。

仕事以外のことで例えば、電球取り替えてって言っても、こういう電球買ってきてって言われても違う電球買ってきたり。一度、扇風機をしまうから分解しといてって言われて本当に分解したことある。

「あなたにはもう頼まない」「あなたはもう自分のやりたいことだけやってて」って「家のこと私が全部やるから」って。

妻から言わせると僕はきっと何もできない人なんじゃないですか。
 

お孫さん達に対してはどうですか?

いや、もうデレデレですね。

デレデレで何でも買ってあげたいって気持ちもあったりとか色々してあげたいとか、孫が2歳半ですけど、娘夫婦の方針があるので妻が色々買ってあげたりとかしょっちゅう遊びに来ているので何かやったりしているみたいですけど、私は買ってあげるとかはしないです。妻が買えばいいわけだから。


お子さんとお孫さんの育て方は違いますか?

僕自身はあまり変わらないです。


子ども夫婦が自分の育て方と違う時はどのようにされていますか?

ほっときます。私は全然、何も口出ししない。それは子ども達のやり方なので。

うちの子どもたちは僕の育て方とすごく似ている。とっても優しいので、子どもをあまり叱ったりしていませんね。

それで孫も2歳半だけど結構言うこと聞いていていい子に育っているのかなって。まだ分からないですけどね。声荒げて怒るとかそういうことはしているのは聞いたことはないです。