2022.03.23
成人年齢が18歳に!お金の知識でトラブルを回避
2022年4月より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。
今回の改正、実に140年ぶりの見直しなんです。
18歳が大人として認められる際に、注意しなければならないのがお金の問題。
成人を迎えた18歳の人は、さまざまな事柄を親の許可なしに1人で契約できるようになります。
お金の経験が少ないうちに契約可能に
18歳になるのは、高校3年生のうち。
つまり、高校生のうちに法律上は「大人」としてみなされるんです。
もちろん、まだ親に扶養されている子は多いのですが、お金の契約は親の同意なしにできるという事です。
18歳からできるようになるお金のこと
成人年齢引き下げで18歳からできるようになる事は
- ・クレジットカードの契約
- ・銀行口座、証券口座の開設
- ・生命保険の加入
さらに、いままで未成年は、携帯電話の契約やアパートの契約などには親の同意が必要でしたが、これも18歳から自分の意思だけでできるようになるんです。
ただ、クレジットカードやカードローンなどは、年齢上は可能ですが、返済できる経済力がないと信用力がないので、いくら成人年齢が引き下がり大人として認められても、アルバイトなどでは信用には繋がらず、契約できないこともありますね。
もし、トラブルに巻き込まれたら
成人の引き下げで考えられるトラブルの一つに、悪徳業者に狙われる可能性があります。
18歳はお金の知識が少ないとわかっているから、当然です。
だまされて高額の契約を結ばされる可能性もあります。
これまでなら、18歳19歳は判断力が足りないとみなされて、「親権者による契約取り消し」ができました。
これは、未成年が親の同意なく契約した場合、親が契約を取り消しできる法律なんです。
しかし、これから18歳は未成年ではなく、大人の一員。
この法律が適用できなくなるのは、大きいです。
そんな時に相談できる窓口もあるので、もしもがあったら、相談するのも一つの手です。
お金のトラブルに巻き込まれないために
18歳、まだ社会経験も少なく、お金の知識が少ない状態のため、金融トラブルに巻き込まれる可能性が高いんです。
これからは、子どものうちからお金についてしっかり学ぶ必要がありそうですね。
契約や借金など、お金に対する基礎的な知識とお金の使い方を実践的に学びましょう。
お金の話を家庭でもできるようにする
日本での金融教育は世界的に見ても、遅れています。
お金の知識を学べる機会自体が極端に少ないんです。
2022年から、高校の授業でも、家庭科で「投資教育」がはじまります。
これだけではなく、家庭でもお金の話をすることをオススメします。
授業で学ぶことももちろん必要ですが、よりリアルで実践的なお金の使い方を学べるのは家庭です。
これを機会に、パパやママもお金の勉強をすれば一石二鳥ですよ。
お金に関する本やアプリも増えてきているので是非親子でチェックしてみてくださいね。
今回は、成人年齢引き下げによるお金のことについて紹介しました。
まだまだ始まる段階なので、金融機関によっては18歳19歳に対しての対応は分かれています。
それでも、法律上は大人として、契約できるモノも増えます。
思わぬトラブルに巻き込まれないように、事前にしっかり対策していきましょう。
お金について考えるいい機会かもしれませんね。