2021.12.10
メリットと注意点 iDeCoとは?
最近、人生100年時代と言われ、注目を集めている老後資金。
子育て世代のパパママにとっては「教育費の貯蓄だけでも大変なのに、老後の事なんてまだ考えられない!」なんて方もいますよね。
なかなか老後の資金まで考える余裕もないのが現実です。
しかし、老後まで時間があるからこそ、コツコツ少しづつ貯めていけば、のちに焦らなくて済みますよね!その方法のひとつとして、iDeCoを紹介します。
iDeCoとは?
iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のこと。一般的な老齢年金が公的な仕組みなのに対して、老後に備えるための私的な年金制度のひとつですね。
毎月積み立てながら、掛け金の運用先を自分で指定し、資産をふやします。
iDeCoの仕組み
毎月、自分が設定した一定の掛け金を積み立てます。最低月5000円からです。
その資金を、預金・保険・投資信託などの金融商品から、最適と思うものを指定して、運用します。
掛け金の上限額は職業によって異なります。もっとも上限額が高いのは、フリーランスや自営業の方です。これらの方は、国民年金しか積み立てられないため、老後はほぼ確実に資金不足になるので、「自分でちゃんとやってくださいね」ってことですよね。
なお、注意点は「掛け金の金額を増やしたい、減らしたい」…と思っても、変更できるのは年1回なので、掛け金の設定には注意が必要ですね。
iDeCoは誰でもできる?
原則として20歳以上60歳未満であれば、ほとんどの方は加入できます。そこには、学生や主婦も含まれているんですよ!
しかし、学生の場合、学生納付特例制度を利用していて保険料納付を猶予されている場合は加入できません。
また、得に主婦の方など、やれるからといって、やった方がいいかどうかは別なので、気になる方は個別相談で聞いてくださいね。
iDeCoの節税メリット
掛け金を積み立てるとき
全額、所得控除の対象です。つまり確定申告や年末調整で申告することで、所得税や住民税を節税することができるんですね。節税しながらも、積み立てられるのは大きなメリットです。
運用していたお金に利益が出たとき
通常は、運用で得た利益に対して、税金がかかります。
しかしiDeCoは、利益に対しても非課税なんです。運用先を移し替えるなどしても、税金がかからないため、でた利益をそのまま運用することができます。
お金を受け取るとき
60歳以降には、一括でも、年金として分割でも、受け取ることができます。
一時金で受け取る場合は、70歳になるまでの間に、一括で受け取ることができます。
年金として受け取る場合は、5年以上20年以下の間で、受け取る予定の期間を設定します。
税金に関しては、一時金として受け取るときは「退職所得控除」が適用され、年金として受け取るときは「公的年金等控除」が適用されるので、また税金が優遇されています。
iDeCoに踏み切れない方も多いデメリットの存在
お金が急に必要になったときに困る!60歳までは受け取れない
原則60歳まで、お金を引き出すことができません。
お金が必要になったときに、手元にお金がない!なんて事にもなります。子育て中のママはここ、要注意です。
生活費や教育費などの支出を踏まえて、慎重にiDeCoを検討する必要があります。ここは本当に気を付けてほしいので、一度ご相談くださいね!
資産運用はリスクを伴うもの!元本割れする可能性
リスクが低い元本確保型の商品もありますが、その分リターンも少なくなります。しかし、iDeCoは長期運用するもの。
長期投資は利益が安定しやすいため、老後に向けて、長期運用するiDeCoは、攻めた投資信託を選んで高い利益を得るのもひとつの方法です。投資の知識は最低限持っておきましょう。オンラインセミナー「お金の小学校」でもお教えていますのでご相談くださいね。
今回はiDeCoについて紹介しました。教育費や生活費ももちろん大切ですが、さらに先のパパママの未来を見据えて、少しずつ準備していきましょう。
お金を少しでも増やせるように、それぞれの家庭にあった方法に出会えると良いですね。