2021.11.17
横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち~
横浜こどもホスピスがいよいよ、12月にオープンします。このプロジェクトは1998年に6歳になるお嬢さんを悪性脳腫瘍で亡くされた田川さんの思いから始まったものです。一人の思いが沢山の人の思いに通じ、20年以上の歳月を経て2021年12月にオープンします。オープン前に~うみとそらのおうち~を取材してきました。 横浜市金沢区にある施設のコンセプトは「病気とともにある子どもや家族が、遊び、学ぶ。みんなでつくる別荘みたいなおうち」です。 この地域は海や公園に囲まれていて海にはカモメや魚、ヨットや釣り船が、公園にはスポーツを緑が沢山ある場所です。 庭には絵本「葉っぱのフレディ‐いのちの旅‐」をイメージして作られた㈱アネビーのブランコがあります。 1Fにも親子で乗れるブランコがあります。寄り添いながらゆっくりと家族の時間を楽しんでほしい。 コンクリート2階建ての建物は天井が高くなっています。コンクリートの建物なのに優しさが感じるのは材木がふんだんに使われているから。 窓からの風景。関東学院大学のすぐそば。 2Fには3つの個室があり、家族も泊まれるようになっています。天井にはお風呂やトイレに移動するためのリフトが付いています。 部屋全てが間接照明になっています。 “みんなのお風呂。うみそらの湯、家族みんなで入れるお風呂” 家族みんなで入れる大きなお風呂です。お風呂の天井には、リフトレールがあって、左右の部屋からリフトで楽々移動できます。 ミストサウナが付いている。 高い天井とステンドグラス。 “灯りのおうち” 手づくりのランプが空間を優しく包み込んでいます。 このランプは「あかりバンク」と言い、病院や高齢施設など心のケアが求められる所に手づくりのあかりを届けている<あかりバンク*>の製品です。 2Fにあるトイレも利用者が使用しやすいように配慮されています。 小さい子用のトイレ。 階下への階段の先には川が流れています。カモメや魚を見ることが出来ます。 台所は親子で料理ができるように台の高さが違います。又、車いすでもスムーズに料理ができるように工夫してあります。 洗濯機も完備です。 天井の星は星座を形づくっているそうです。うみとそらのおうち・・・。 お子さまの対象年齢は0~18歳です。 利用料ですが、一家族日中利用は1000円。宿泊は1500円です。 お問い合わせはこちら 認定NPO法人 横浜こどもホスピスプロジェクト 〒236-0037 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-49-5 TEL:045-353-3153 mail:contact@ykh.jp htt//:childrenshospice.yokohama *あかりバンクについて 大阪市東淀川区西淡路3-18-2 TEL:06-7494-4114 http//:osaka.syomeijuku.com 【取材後記】 田川さんとお会いして3年になります。初めて田川さんにお会いした時の印象は穏やかな静かな方でした。しかし、このホスピスへの思いは燃えるような思いがあったことはその日の話で伝わりました。難病の子どもに寄り添うための環境が無い不憫な思いをしたご自身の経験を基にこの日を迎えられたことに心から感動と尊敬の念を持ちます。 3か月前に同施設を訪問した時は正直申し上げますとコンクリートだけの建物で無感動でした。しかし、オープンを前にしたこの温かなやさしさにあふれた部屋で思う事は利用者の方々が癒され、心置きなく家族で楽しむ時間が取れるだろうと確信しました。一人でも多くの方が癒されることを願っています。 ぐるっとママ横浜は横浜こどもホスピス“うみとそらのおうち”を応援していきます。 サイトはこちら https://www.gurutto-mama-yokohama.com/detail/614/index.html